米ミネソタ州にあるミネアポリス警察は今月3日、小学校の校庭で盗難車を無謀に運転していたとして10歳の少年を逮捕した。少年が車の盗難で逮捕されるのは3度目で、監視カメラの映像が公開されると、「10年後が恐ろしい」「両親はどこ?」といった声が多数上がった。米ニュースメディア『NBC Chicago』などが報じた。

ミネアポリス警察署長のブライアンオハラ氏(Brian O’Hara)によると、事件が起きたのは9月20日ミネアポリス北部にあるネリー・ストーン・ジョンソン小学校校庭の遊び場近くだった。

警察が公開した監視カメラの映像では、子供たちのすぐそばを乗用車がかなりのスピードで走り抜ける様子が確認できる。映像には、車に驚いて足を止める少女や、学校のスタッフが子供たちを安全な場所に誘導する様子も映っており、運転していた10歳の少年は今月3日に逮捕され、第2級暴行罪の疑いでヘネピン郡少年鑑別所に収容された。

実はこの少年、2023年5月以来、30件の犯罪歴があり、自動車盗難では少なくとも2度逮捕されていた。また、自動車盗難、危険な武器の使用による暴行、強盗など12件以上の容疑がかけられており、オハラ署長はさらに次のように明かした。

10月4日、この少年は『暴力による脅しと自動車盗難未遂容疑』でも起訴されました。少年は今年8月、別の未成年者と共に被害者に近づき、ナイフで『内臓を取り出すぞ』と脅して車を盗もうとしたのです。」

一方、少年の家族は警察に協力的で「息子や他の人々が怪我をしたり、命を落としてしまうことがないように」と助けを求めている。ただ、オハラ署長は「10歳の子供が周りからの強い影響もなく、このレベルの犯罪に関わるのは理解し難いことです」と述べた。また、「これは複雑なケースですが、地域コミュニティを含む様々な組織が協力し合い、短期的および長期的な解決策を今すぐ確立すべきです」と訴えた。

この少年が車をいつ、どのように盗んだか、またどれくらい長い間車を運転していたかについては明らかになっていないが、今回のニュースには次のようなコメントが寄せられた。

「10歳で3度逮捕? 12の容疑? 聞き間違えていないよね?」
「10歳ならまだ助けられる。でも16歳になってしまったら遅い。」
「10歳の子がこれだけのことをするには、影響を与えているティーンエイジャーか大人がいるはず。彼らこそ、この子の犯罪の法的責任を負うべき。」
「家族は協力的? 子供が車を盗んでいた時、親はどこにいたの? 親の怠慢や虐待などがない限り、こんな犯罪は起こさないだろう。親の責任だよ。」
「いや、もう親も手に負えないのだろうね。」
「10年後が恐ろしい。」
「これは複雑なケースでもなんでもない。少年鑑別所からこの子を出すべきではない。」
「精神的な問題があるはず。まだ若いし、これは普通の行動ではない。人に重傷を負わせたり殺害してしまう前に早急に対処すべきだ。」

ちなみに米アイオワ州では2021年11月、高校生2人(当時16歳)がスペイン語教師を「悪い成績をつけたから」とバットで撲殺した。この2人には昨年、終身刑が言い渡されている。

画像は『FOX 10 Phoenix 「10-year-old driving stolen car nearly hits children on Minneapolis playground: Video」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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