8日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、死亡事故が発生した「渡りきれない踏切」が物議を醸していることを報道。
廃止方針を決めた市に対し、利便性の低下を訴える地元住民から反対の声も上がっており、司会の谷原章介さんは「事故が起こる原因」について考察しました。
■踏切に警備員が配置される
神奈川・横浜市鶴見区にある生見尾踏切は、京急生麦駅近くに位置し、6本の線路が並ぶ全長約45メートルの長い踏切。朝夕のラッシュ時には頻繁に電車が行き交うため、遮断器が上がってもすぐに降りてしまうことが度々あるそうです。
一度に渡りきれない人も多いため、中央部分には待機場所が設置され、警備員が声をかけるなど、事故防止の工夫がされています。
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■スマホ操作中の事故が発生
ですが先週、この踏切でベトナム国籍の26歳の男性が死亡する事故が発生。防犯カメラの映像によると、男性はスマートフォンを操作しながら踏切に入り、待機場所と勘違いして線路内の危険な場所に留まってしまい、電車に轢かれた可能性があります。
この踏切では、2013年以降、同様の死亡事故が4件発生していますが、踏切は市民の生活に密接しているため、簡単に廃止することはできません。
横浜市は安全性を考慮し、以前から人が通れる橋の整備を計画してきましたが、車やバイクが通行できなくなるため、遠回りになると難色を示す市民もいます。
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■谷原章介は歩きスマホに警鐘も
谷原章介さんは、「本当に痛ましい事故でお気の毒です」と沈痛な面持ちを浮かべ、「本来やっぱり歩きスマホにイヤホンという状況は、普通の歩道でも危険です。こうした踏切ではとくに気を付けるべき」と注意を促しました。
また、「あそこまで…警備員がいるのに、高齢者が渡りきれない現状を改善しなければならない。非常に難しい判断が求められています」と意見しました。
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■25メートルの踏切を迂回すると3キロに…
安全性と利便性を巡る意見が分かれる中、番組では車で迂回路を実際に走行する検証も行われました。かかった時間は約7分で、45メートルの踏切を渡るのに対し、迂回すると3キロメートルになることが判明。
横浜市は同番組の取材に対し、「抜本的な解決には踏切廃止が不可欠と考えています。引き続き地域への丁寧な説明を続けていきます」と回答しました。
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