THE RAMPAGE・岩谷翔吾が10月11日、都内で小説家デビュー作「選択」(幻冬舎)刊行記念イベントを開催。イベントに先立ち、囲み取材に応じ、初の小説に込めた思い、タイトルにかけたエピソードなどを明かした。
■幻冬舎×THE RAMPAGEのプロジェクト4作目、岩谷翔吾の小説家デビュー作
同作は、幻冬舎とTHE RAMPAGEがタッグを組み毎月1冊、12カ月連続で刊行するプロジェクト「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」の4作目。
母にひどい仕打ちをした、父親を捜し、殺害しに行くために包丁を忍ばせ走っていた亮は、歩道橋から身投げしようとしていた幼なじみの中学生・匡平を助ける。やがてどんよりした巨大な社会に飲み込まれていく2人の少年――。そして十数年後、行き場を失った亮は、ずるずると特殊詐欺実行犯グループに身を置くことになる。この国を覆う暗い圧迫感、そしてそんな日々を懸命に生き抜いてきた亮と匡平が直面した非情な現実とその先にあるものを描く。
■4年間孤独の中で書き続けてきたので、やっとその孤独の暗闇に光が差した
岩谷は4年間の制作期間があったと言い、「ようやく形にできたなとシンプルにうれしく思いました。4年間孤独の中で書き続けてきたので、やっとその孤独の暗闇に光が差したな、と。読者の方、手にとってくださった方々に改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました」と、刊行の喜びを語った。
本の帯の推薦文は、作家・三浦しをん氏が書いており、岩谷は「ありがたいお言葉をいただきまして。今作においては本当に三浦さんのお言葉なしでは誕生できなかったと言っても過言ではないぐらい、自分の執筆する上でベースとなっている自分の核がしをんさんの文章でもあるので、本当にありがたく思っております」と感謝の言葉を述べた。
■人生は選択の連続で今の自分が形成されている
タイトルにもなっている「選択」ということについては、「人生は選択の連続で今の自分が形成されていると思っております」と自論を。そして、「(選択をした結果)今孤独に孤独の中にいる方や、あの時こうすればと後悔で苦しんでる方に少しでも希望だったりとか愛情が伝わる、背中を押せるような作品になればなと思い今作を書き上げ、そういう自分の気持ち、メッセージも込めたつもりでいます」と語った。
■良い選択は「筋トレ」、失敗した選択では大先輩とのエピソードを
そんな「選択」にかけて、「これまででして良かった選択と失敗したなと思う選択」を尋ねられると、良い選択としては「筋トレですね」とキッパリ。
「THE RAMPAGEは東京ドーム公演を9月にさせていただいたんですけども、東京ドームに向けてかなり体も改造しまして。体脂肪7%まで絞り、筋量を増やし、でも体重を減らし踊れる体にし…計算され尽くした体を手にしました。で、やっぱり筋トレも1日にしてマッチョになるわけではなく、継続して毎日積み重ねることによって得られることだったので、その継続は力なりというのを自分自身が体現することにより、より説得力が増した」と明かした。
失敗した選択としては、事務所の大先輩、EXILE TETSUYAと行った福井でのイベントの帰路での出来事を告白。
「すごく大きなおいしい駅弁をいただき。で、僕、後輩なので全部、“やりますよ”って(ふたを)開けて作業してたんですけども、慣れない作業を無理やりしてしまったせいか、お醤油がビシャーッと…。もうズボンにバーンとこぼしてしまって、運悪く白いパンツを履いてたんですよ。“最悪だ”と思って…もうあれはもうちょっと、なんかやっちゃいそうな気するんで、お願いしますって言っときゃよかったなと。今はその白いパンツは、クリーニングに出してちゃんと白くなって戻ってくるのかは微妙なとこではございます」と苦笑し、会見場を沸かせた。
コメント