「KinKi Kids」の堂本剛が主演する映画「まる」のメイキング写真とオフショットが一挙公開された。撮影前に話し合う堂本と荻上直子監督をとらえたカットや、綾野剛、吉岡里帆、森崎ウィンら共演陣の笑顔が切り取られている。
【フォトギャラリー】「まる」メイキング写真&オフショット(全9点)
堂本が演じるのは、美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。蟻に導かれるように描いた○(まる)が知らぬ間にSNSで拡散され、正体不明のアーティスト「さわだ」として一躍有名になる。突然、誰もが知る存在となった「さわだ」だったが、段々と○にとらわれ始めていく。
メガホンをとったのは、「かもめ食堂」「彼らが本気で編むときは、」「波紋」などを手掛け、国内外で高い評価を得る荻上監督。堂本は「金田一少年の事件簿 上海魚人伝説」(97)以来、27年ぶりに映画主演を果たし、「.ENDRECHERI./堂本剛」として初の映画音楽にもチャレンジしている。
クランクイン初日は、横浜の路地裏でロケが行われた。古道具屋を訪れた主人公・沢田が、道に白いチョークで描かれたたくさんの「〇」を目に留め、立ち止まった後、歩いてフレーム外にフェイドアウトしていくシーンから撮影がスタートした。
沢田役は堂本を想定したあて書きだったこともあり、堂本と荻上監督はシーンごとにカメラを回す前にしっかりと話す時間を取ってから撮影に臨んでいたという。堂本は「綾野(剛)くんをはじめ、皆さんが『こうなんじゃないかな、こういう解釈もあるんじゃないかな、きっとこういう想いがあるから、こういうセリフを言ってるんじゃないかな』って、監督が『ヨーイ、はいッ』って本番の掛け声を言う直前まで悩んでいる、あの感じが楽しくて」と語る。
そして「特に難しかった」という沢田の感情が溢れ出す映画終盤のシーンについて、「そこにピークを持っていくつもりで取り組んでいって。実際、気持ちの持っていき方が大変ではあったんですけど、監督やプロデューサーさんをはじめ制作チームのみなさんがすごく親身になって、思いを伝えてくださったので、自分ができうる限り、全霊でお応えしようという思いで挑んでいったという感じでしたね」と当時の想いを明かした。メイキング写真には、お互いの考えやイメージをすり合わせながら丁寧に作品を作り上げていった現場の様子がとらえられている。
一方、オフショットには堂本が綾野や森崎と談笑する姿や、撮影の合間に古代魚の水槽を掃除する様子などが切り取られ、現場のあたたかい雰囲気を垣間見ることができる。さらに、ロケ地のコンビニにあったクレーンゲームにハマる堂本を捉えた貴重な写真もお披露目された。
映画「まる」は10月18日公開。
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