「仕事内容が聞いていたことと違う」とはよくある話だが、「そこまではまだ可愛いもの」と呆れた職場の実態を明かす投稿が寄せられた。静岡県の30代女性(医療・福祉・介護/年収450万円)は、ある福祉施設で働いた時のことをこう語る。
「面接で言われたことがあちこち嘘でした。 まずボーナスが出るというのが嘘。働いている方に聞くと、ボーナスは面談の時に言われたけど出たことはない、でした」
面接をした相手は、適当過ぎる口約束をしていたようだ。それだけでなく「仕事内容」も違っていたというから目も当てられない。(文:篠原みつき)
管理職で入社したのに「この人のオムツ替えといて」
女性は「次に作る施設のための管理職候補」として雇われたという。ところが
「今の施設で管理方法を知るために就労しだしたのに、サービス管理責任者は、『実際に施設ができたら教えに行く、公費申請はややこしいから』と意味不明。ややこしいから、今研修的に来ているのに?と疑問しかありませんでした」
早く管理職としての研修を受けたかった女性だが、もったいぶるように後回しにされてしまった。どうやら会社側には別の意図があったようで……
「しかも人手不足の解消のため、作業所の手伝い、入所者の入浴介助など、したこともない仕事をふられました。『この人のオムツ替えといて』と言われた時には『オムツの替え方は知りません』と言うしかなく『子どもと同じだよ』と返されました。未婚で子どもはいないし、赤ちゃんと成人男性では違うと思うのですが」
未経験で研修も受けぬまま、いきなり介護の仕事を任されたのだ。納得は行かなかっただろう。
「しゃあないなあー。計算すっか」→ 明細が間違っている
「しかしここまではまだ可愛いもので、経営者がひどかった」と憤りを語る。ある時はこんな事があった。
「給料が指定日に振り込まれないのです。27日支払いのはずが、月末だったり翌月になったりしました」
しかも、月末近くに事務所にいた女性に対し、経営者は信じられない一言を放った。
「しまった、給料計算してないや。ねえ、月末までに欲しい?」
こう笑顔で聞かれたというから驚きだ。当然、「欲しいに決まっています。各種料金引き落としもあるので」と返すと、経営者の口からまたも不安になる言葉がもれた。
「『じゃあしゃあないなあー。計算すっか』と悪びれた風もありませんでした」
「(私は)30代なのに介護保険料も引かれており、明細書をいちいちチェックしないと、大抵何か間違っていました」
介護保険料が給料から引かれるのは40歳からだ。恐らくちゃんとした経理事務をする社員を雇っていなかったのだろう。そんなこんなで「この団体ダメだ」と思った女性は速攻で転職活動を始めたという。
「辞めた後、その団体は次第に給料未払いがかさみ、2か月後にしか給料が入らなかったりしていると、私の後に退職した方に聞きました」
給料が2ヶ月後と決まっていれば問題ない場合もあるし、もちろん福祉施設はこんないい加減な所ばかりではない。しかし女性は「長く勤めている方は、福祉施設ってこんな風なんだ、と思い込んでいました。とんでもないことです」と劣悪な職場を苦々しく振り返っていた。
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