自身の妊娠がきっかけで育児などの漫画を描くようになったしゃけなかほい(@syake8989)さん。ブラック企業で勤務した体験談をリアル&コミカルに描き、社会人なら一度は知っておきたい作品ばかりだ。今回は、ウォーカープラスにて反響の高かった3作品を紹介するとともに、著者のしゃけなかほいさんに実際に会社で有給申請したときの心境についても聞いた。

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ブラック企業での体験談を描いた3作品

1作品目は、サービス残業を強いるブラック企業での日々を描く「面接で騙されてブラック企業に入社しました 出勤簿編」。入社初日に1枚の紙が置いてあることに気付いたしゃけなかほいさん。紙の出勤簿のようで、まだ朝なのに、上司から9時~18時で出勤時間と書いて課長に提出するように指示される。面接で残業代は出ると聞いていたが、なんと毎日のようにサービス残業が続く…。

2作品目は、平日の1日有給を取るためだけに、事業部長だけでなく同じチームメンバーからも許可を得なければならず、膨大な時間と労力に毎回胃が痛い思いをするという「限界OL…有給取りにくくて胃が痛い」。SNSやブログでは数多くのエッセイ漫画を投稿しているしゃけなかほいさん。実際に有給申請したときの心境について聞いてみると、「この会社では有給申請の作業が大変で、いちいち理由も聞かれるので本当に疲れます。身内の不幸などの理由がないかぎり、有給は使えなかったと思います」と語る。

3作品目は、会社に10分ほどの掃除当番があり、当番の人は1時間早く出社しなければいけない「始業1時間前に行かされる理由」というエピソード。面接で聞かされていない暗黙のルールに、しゃけなかほいさんは、果たして1時間前に出社する必要があるのかと疑問を感じてしまったそう。

ブラック企業で巻き起こる日常がよくわかる今回の作品。気になる人はぜひ読んでほしい!

取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)

うんざりしながら社内システムで有給申請する社員/画像提供:しゃけなかほいさん