2024年9月24日、イギリスのロッチデールという街に、突然巨大な赤ん坊が現れ、住人たちを困惑させている。
可愛いか?と言われたら、イヤ…と口ごもるしかないようなビジュアルのこの赤ん坊。
実はロッチデール当局が環境保護のイベントに向けて設置したものということなのだが、この不気味さではどんな立派な目的があったとしても、逆効果になりそうな気がするんだ。
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街のど真ん中に現れた巨大な赤ちゃん
赤ん坊が現れたのは、イングランド北西のマンチェスター郊外にある、ロッチデールの中心街だ。
この赤ん坊は「リリー」という名前で、実は子供たちに気候変動について学んでもらうきっかけにしようという、ロッチデールのプロジェクトの一環なんだそうだ。
だが赤ん坊と言っても、座った高さはおよそ8.5m。どうみても「可愛い」というイメージからは程遠い外見をしているが、ロッチデール当局はこの企画に自信満々の様子。
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ロッチデールは今日、特別ゲストを迎えました。サプライズで訪問してくれた女の子です!
リリーは来月開催される、ワイルドワンダーズのイベントに参加します。地元の子供たちに会うために目を覚ましたリリーは、子供たちに歌を歌ってもらい、すぐにまた眠りにつきました。
リリーは今週、地元の何百人もの小学生を招待します。私たちの環境の未来について、彼らがどう思っているかを聞くために
ワイルドワンダーズとは、10月24日から開催予定の家族向けのイベントである。
このイベントは子どもたちに、生物の多様性や地球環境についてのさまざまな体験をしながら、持続可能な世界での暮らし、特に気候変動について学んでもらおうというのが趣旨である。
住民の反応は「怖い」「不気味」「何だこりゃ」
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だが、しかし、という疑問が湧く。「なぜそこで巨大な赤ん坊が出て来る?」と思ったのは、どうやら我々だけではないようだ。
どうもロッチデールの住民たちは、この企画に冷ややか寄りの視線を向けているらしい。
気候変動についての子供たちの声を聞く赤ん坊
住人の批判はともかく、ロッチデール当局はイベントを推進するつもりのようだ。リリーの前に子供たちが集まっている様子が、公式のXアカウント[https://x.com/RochdaleCouncil]で紹介されている。
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子供たちはリリーとその姉妹のタラに、将来彼らが動物や自然の世話をする計画や、世界に対する希望やアイデア、そしてリリーと自分たちがどんな場所で暮らしたいかについて話してくれました
つまりこの企画は子供たち一人ひとりに、環境や気候変動についての自分の思いを、リリーに向けて話してもらおうというものらしい。
でもってどうやら赤い服をした赤髪のお姉さんは、リリーの姉妹という設定みたいなんだが、に、似て……るのかな?
子供たちがリリーに語りかけた声は録音されており、ワイルドワンダーズのイベントの一環として、リリーの口から再生される予定だという。
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ロッチデールは2019年に気候緊急事態を宣言し、2038年までにカーボンニュートラル(温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること)を約束している。
そのために地域のコミュニティや学校、アーティストなどと協力し、さまざまなイベントやワークショップを開いて啓もうに取り組んでいるんだそうだ。
リリーはその一翼を担い、その口を通して「子供たちの声」を代弁してくれるというわけなのだが、自分の子供の声がこの赤ん坊の口から?と思ったら、親としてはちょっと微妙な気持ちになりそうだ。
イベントは24日から3日間開催される予定である。入場料などは無料だが、参加には予約が必須とのこと。興味のある人はリリーだけにでも、会いに行ってみてはどうだろうか。
References: Why is a giant baby puppet freaking out an entire town?[https://metro.co.uk/2024/09/26/a-giant-baby-puppet-freaking-entire-town-21679505/]
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