先日、タイトルの一部が空欄のまま開催が発表された「ジブリパーク」の新たなイベント企画の詳細が発表された。愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内につくられた、スタジオジブリの世界を表現した公園施設「ジブリパーク」では、開園から2年となる11月2日~4日、15日~17日の6日間限定で「ジブリパークの音響世界」を開催。スタジオジブリ作品にとって欠かすことのできない音楽要素を主軸にしたイベントとなる。

【動画】「ジブリパークの音響世界」コンセプトムービー

 来場者に専用のイヤホンとカバンを身に着けて、公園内(※「ジブリの大倉庫」をのぞく)にある音楽ポイント、通称「音の芽」を探してさんぽを楽しんでもらうイベント。

 「音の芽」が設置されているのは、ジブリパークエリアのみならず、愛・地球博記念公園全体の中で、スタジオジブリ作品に登場する象徴的な建物やエリア間をつなぐ園路などに、全50ヶ所以上。「音の芽」にたどり着くと、目の前の景色にあったジブリ映画の音響がオープンフィットのイヤホンから周囲の自然音一体化して流れることで、いつの間にか物語の世界に入り込んだような没入感を味わうことができる。

 例えば、コンセプトアートにも描かれた地球屋の近くにある「音の芽」では、映画『耳をすませば』の登場人物である天沢聖司が奏でるバイオリンの音色が地球屋の方角から聴こえてくる。[目の前に拡がる現実世界]×[脳内に拡がる音響世界]で、ジブリの世界に没入できる。

 ありそうで無かったこの仕掛けは、KDDIによるGNSS/Global Navigation Satellite System(全球測位衛星システム)を活用した高精度GNSSという技術で、誤差数センチ単位での位置情報の算出と、劇的な機材の小型化、さらに連携する音響再生アプリの開発により、聴こえる音楽、聴こえ方が体験者の視覚情報に連動。

 本企画のプロデューサーを務めるのは、映画『竜とそばかすの姫』、映画『モテキ』、アニメ『血界戦線』、Netflix『First Love 初恋』、Netflix『全裸監督』シリーズなどの、音楽家・岩崎太整。「従来のように音響機器で耳を塞ぎ完全に”1人称”の世界に没するのでも、パーク内に大音量で音楽を流して世界観を押し付けるのでもなく、来園者の行動に寄り添って“音響世界”が開かれ現実と映画が共存する空間を生み出し全く新しい体験をもたらす取り組みです」とコメントを寄せている。

 イベント体験者限定で、来場者全員に特典「音響世界のさんぽカード」が配布されることも決定。音響世界を体感しながら、目の前に広がる風景をキーアートがあしらわれたクリアカードを使って写真に残すことができるプレミアムなアイテムになっている。「ジブリパークの音響世界」体験するためのチケットは以下の2種。

(1)【単独チケット:ジブリパークの音響世界】ジブリパークエリアに入場するためには別途、各種入場券が必要

10月26日に6日間分を一斉発売。
大人・子ども共通 平日/土・日・休 1500円(税込)
ジブリパークのチケットを持っていなくても、公園を散策しながら楽しむことができる。また、ジブリパーク大さんぽ券プレミアムとその他の券種では、体験可能エリアが一部異なる。

(2)【セット券:ジブリパークさんぽ券<ジブリパークの音響世界付き>】ジブリパークさんぽ券がセットのチケット(※「ジブリパークの音響世界」体験とジブリパークの「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の屋外4つのエリアをまわることができる)

10月26日より、入場日の7日前の午後5時に随時販売。
大人:平日3000円(税込)/土・日・休3500円(税込)
子ども:平日2250円(税込)/土・日・休2500円(税込)

※単独チケット、セット券ともに日時指定券。受付時間は午前(開園時刻~午前11時※返却は午後1時まで)と午後(午後1時~3時※返却は5時まで)
※両券種ともに定員に達し次第、販売を終了。
※このほか、購入にあたっての注意事項はBoo-Wooチケットで詳細を確認。

ジブリパーク開園2年を記念して開催されるイベント「ジブリパークの音響世界」キーアート