誹謗中傷ないし暴言とまではいかないが、人に言われて嫌な気分になる「チクチク言葉」で、上司が部下を攻撃するのは陰湿以外の何物でもない。
兵庫県の50代女性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収650万円)は、上司から「スキル『は』認めている」と言われ、「これを言われるたびに落ち込みました」と振り返る。
「スキルを認めている」ではなく、上司は敢えて「スキルは……」と言ったことに、女性はある意図を感じ取ったようだ。(文:林加奈)
「スキルだけを便利に使われると道具扱いされていると感じます」
女性は上司の発言の真意をこう解釈している。
「要は人間性は認めてないということです。会社に役に立ちたい一心で未経験の職務も習得しようとした人間性を否定され、スキルだけを便利に使われると道具扱いされていると感じます」
一方で上司には深い意味がなかったかもしれない。だが女性は上司にもその旨を何度も伝えたそうで、「最後まで伝わらず、今月から転職しました」と結んだ。
東京都の20代女性は、上司からのメールに「これはなんの意味もありません」と一言だけ書いてあったという。いったい何があったのだろう。
「上司の指示に従って訂正をしたところ、上司がその指示を出したこと自体忘れていて、『このオペレーションはなんの意味もない』と職場の皆にCC入れてメールで言われました」
上司のメールは言葉が足らない上に、同僚にもCCで送るとはいかがなものか。女性は上司に返信した。
「CCはそのままに『こう言われましたけど』とメールを添付したら個人メールで『さっきのオペレーションで進めてください』と言われ腑におちませんでした」
上司は女性から受信したメールを見て、自分が指示したことを思い出したようだ。しかし皆には訂正しなかった上司に、女性が「許せない」と怒るのも無理もない。
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