
家族や恋人、同僚などから愚痴や不満を聞かされてつらい経験をしたことはないだろうか。愚痴を聞かされ続けると、自分の方まで暗い気分になってしまうものだ。
今回紹介するのは、「教えて!goo」に投稿された「彼女の愚痴について」という質問。彼女と毎晩のように電話しているが、その内容が彼女の愚痴ばかりで聞いているのがつらい、というお悩み。こういった場合、いったいどうすればいいのだろうか?
■ひたすら耐えるべき? それとも、はっきり注意するべき?
この相談に対して、ユーザーからはさまざまな意見が寄せられた。
「聞いてあげてください。彼女も解決にならないことは知っていながら、つい口から出てしまうのでしょうね。あなたに安らぎを求めているんですよ」(noname#20798さん)
男としては、彼女から安らぎを求められたらうれしいものだ。とはいえ、いつも愚痴ばかり聞かされるのは、やはりつらい。
一方、自分も彼氏に愚痴がばかりこぼしていたという女性からは、こんな意見が寄せられた。
「あなたの気持ちを、率直に少し厳しいくらいに伝えてみたらどうでしょう? もちろん愛情を持って。あなたがいつも優しくしていたら彼女はいつまでも変わらないだろうし、あなた自身もストレスをためてしまいます」(noname#18616さん)
たしかに、回答してくれたユーザーのように、こうすることによって目が覚める人もいるかもしれない。だが、逆に火に油を注いでしまう可能性も考えられるので要注意だ。
■大切なのは、彼女をクールダウンさせてあげること
相談者のような立場になった場合、どうするのが正解なのだろうか。愚痴聞きカウンセラーの資格を持つ、シンガーソングライターの茜沢ユメルさんに聞いた。
「愚痴を聞くときは、相づちを上手に打って“聞き上手”になるよう心がけましょう。話す方は聞いてもらうことを望んでいるので、聞き手が意見を言う必要はありません」(茜沢さん)
やはり、基本的には余計な口をはさまず、聞くことに徹する姿勢が大切なようだ。だが、その状態が続けば、聞いている方も疲弊してしまう。
「電話で聞くのがつらい場合は、メールで送ってもらうようお願いするといいですよ。こうすることで、相手を一度クールダウンさせることができるかもしれません」(茜沢さん)
なるほど! 愚痴というのは対面や電話で話すからこそ次から次に出てくるもの。だが、メールであれば入力作業が必要になるから、そのあいだに相手が冷静になってくれるかもしれない。
「ただし、このお願いをするときは、『本当に聞いてあげたいんだけど、いま体調が悪くて電話で話すのがつらいんだ』など、自然な理由をつけなくてはいけません」(茜沢さん)
毎回、こうした理由で電話することを拒むことはできないだろうが、数回に1回程度なら可能だろう。ある程度は相手に愚痴をこぼさせてやり、こちらは時々愚痴を聞くことを避けることができる。お互いにある程度満足する方法としては最適な方法かもしれない。
今後、誰かの愚痴に困るようなことがあれば、試してみてはいかがだろうか。
●専門家プロフィール:茜沢 ユメル(あかねざわ ゆめる)
シンガーソングライター。2007年に「夢のしずく/Heartful place」でメジャーデビュー。今年2月に平和のシンボル・陽光桜をテーマにした「Stay~さくらの花のように」をリリース。都内を中心にライブ活動を行っているほか、東京FMミュージックバード系列「ユメルのモナリザラウンジ」(日曜夜24:00~)でパーソナリティを務めている。
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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