通勤や通学など、多くの人が利用する電車では、周りの迷惑にならないようマナーを守ることが大切です。

特に、朝の満員電車といった混雑時には、背負っているリュックを前に抱える…といったマナーが、利用者には求められるでしょう。

満員電車でのリュックの前抱えに、賛否の声

2024年11月現在、SNSでは、満員電車でのリュックの持ち方について、賛否両論を呼んでいます。

マナーとして、世間一般的に浸透しつつある、混雑時のリュックの前抱え。

そのままリュックを背負っていると、背後の通路をふさいだり、知らずのうちに、ほかの利用者にぶつかってしまったりする恐れがあるでしょう。

しかし、配慮をした上でリュックを前に抱えたつもりが、場合によっては「迷惑だ」と感じる人もいるようです。

リュックの前抱えに対し、否定的な意見として、このような声が上がっていました。

【ネット上の否定的な意見】

・前抱えでスマホゲームをしている人の、飛び出たヒジが当たってうっとうしい。

満員電車リュックを前に抱えている人が、2人ぶんの場所を取っていて邪魔だった。

・子供がいる時は、混んでいてもリュックを背負ったままにしています。リュックが前にあると、子供が見えないので…。

・出っ張っている前抱えのリュックで、背中が押されて痛かった。

一方、背負ったままの状態と比較した、好意的な意見も上がっています。

【ネット上の好意的な意見】

・別に迷惑じゃないし、防犯対策としては前抱えでしょ。

・後ろで背負っているよりは、いいかと思うけど。

・座席の前にいるなら、前に抱えていたほうが、後ろにスペースができて通りやすくなる。

・周囲に対する意識が向くので、前に抱えたほうがいい気がする。

好意的な意見の中では、他人に迷惑をかけないように配慮をしつつ、盗難防止も兼ねているという声が多く見受けられました。

ただ、前に抱えればいいということではありません。

抱えたリュックの上で、スマートフォンを操作したりゲームをしたりすれば、余計なスペースを取り、かえって邪魔になってしまうこともあるでしょう。

また、大きなリュックを抱えたまま、扉の横に立ってしまうと、出入り口の通路を狭めてしまう恐れもあります。

その場合は足元に下ろしたり、網棚に乗せたりするといいかもしれません。

前に抱えるだけでなく、自分の立っている場所や車内の状況に応じて、荷物の持ち方を変えるよう心掛けたいですね。

混雑している時にリュックを前に抱えるのか、もしくはそのまま背負ったままにするのか。それぞれに利点があり、一概にどちらが正しいとはいえないようです。

老若男女を問わず、多くの人が利用する電車の中では、一人ひとりがほかの乗客への気遣いを忘れずに行動することが、大切になるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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