建造中の潜水艦もあった。

放射能漏れなどはなし! 建造中の艦は?

イギリスの防衛企業であるBAEシステムズが所有するバロー=イン=ファーネスにある原子力潜水艦造船所で2024年10月30日、火災が発生したと同国のメディアが報じています。

火災は30日の0時44分頃に発生したとのことです。同日15時頃には鎮火したとカンブリア消防救助隊は発表しています。

原子力潜水艦が建造されている場所で発生した火災ということで、放射能漏れなどの危険が懸念されましたが、カンブリア州警察は、「核のリスクはありません」と発表しています。

ただし、煙はかなり発生していたということで、消火活動中に同州警察は「近くに住んでいる人は屋内に留まり、ドアや窓を閉めておくことをお勧めします」と公式Xで呼び掛け、カンブリア消防救助隊に関しても「付近の住民は窓とドアを閉めて、現場には近寄らないようにしてください」と公式Xで注意喚起しました。

この火災では、煙を吸った疑いで2名が病院に搬送されましたが、その日のうちに退院したとのことです。出火原因に関しては調査が進められている最中です。

なお、同造船所ではアスチュート級原子力潜水艦の7番艦「エジンコート」が建造中ですが、今のところ火災での被害状況は発表されていません。

バロー=イン=ファーネスにあるBAEシステムズの原子力潜水艦造船所(画像:BAEシステムズ)。