11月の天文・星空カレンダー 秋の星座や流星群、月と惑星の接近
2024年11月の天文・星空情報です。
今月も月と惑星(金星、土星、木星、火星)が接近して輝く様子が観察できます。
夜の星空の主役は秋の星座になり、アンドロメダ座の2等星とぺガスス座の胴体を形作る3つの星から成る「秋の大四辺形」を探してみるのも良さそうです。
夜が更けると冬の星座が昇ってきて、明るい星が増えてきます。
また、極大を迎える流星群が複数。
5日頃「おうし座南流星群」、12日頃「おうし座北流星群」、17日21頃「しし座流星群」が極大となります。
いずれも予測される流星の数は1時間に2~3個程度と、あまり活発な流星群ではありませんが、運が良ければ「火球」と呼ばれる明るい流れ星に出会えるかもしれません。
★おうし座流星群とは…
おうし座流星群は10月中旬~11月下旬にかけて活発になる流星群で、放射点がおうし座の中にあります。
南流星群と北流星群のふたつに分かれており、どちらも同じおうし座から放射されるように見えますが、活動時期や母天体、厳密にいうと放射点も異なります。
南群は、11月5日頃にピークを迎え、母天体は太陽のまわりを約3.3年周期で公転する「エンケ彗星」。
北群は11月12日頃にピークを迎え、母天体は「小惑星2004 TG10(エンケ彗星の破片)」です。
ちなみに「エンケ彗星」を母天体とする流星群には、6月末に極大を迎える「おうし座ベータ流星群」もあります。
おうし座流星群は、見頃となる時期が極大の前後に限らず10月中旬~11月中旬と長めで、流星の速度が遅く、時折「火球」と呼ばれる明るい流星が流れることが特徴です。
これらの条件から写真撮影に向いていることもあり、短時間に想定される流星の数は少ないものの、人気の流星群のひとつとなっています。
☆11月の天文・星空カレンダー
1日 新月
4日 夕方、月と金星が接近(~5日)
5日 おうし座南流星群が極大
9日 上弦
11日 月と土星が接近
12日 おうし座北流星群が極大
16日 満月 水星が東方最大離角
17日 月と木星が接近 / しし座流星群が極大(見頃は18日未明・1時間に3個程度)
20日 月と火星が接近
23日 下弦
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