フルミネンセ(ブラジル)は2日、元ブラジル代表DFマルセロと双方合意により契約を解除することを発表した。

 現在36歳のマルセロは、フルミネンセの下部組織で育ち、2005年にトップチームでプロデビュー。2007年1月に加入したレアル・マドリードでは公式戦通算546試合に出場し、5度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇などに貢献した。2022年9月のオリンピアコスへの移籍を経て、2023年2月に愛する古巣フルミネンセへ復帰すると、カンピオナート・カリオカ2023優勝、クラブ史上初となるCONMEBOL(コパ)リベルタドーレス優勝に導いた。

 しかし、1日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA第32節グレミオ戦で問題が表面化。3試合連続のベンチスタートとなったマルセロは、2-1とリードした90分に途中出場を命じられるが、投入直前でマノ・メネーゼス監督と衝突し、同指揮官は交代を中止。マルセロにベンチへ戻るように命じた。

 その後、チームは後半アディショナルタイムに失点を喫し、痛恨の引き分けで終了。試合後にメネーゼス監督は「あの時は、マルセロを投入するつもりだったが、気に入らないことを聞いたので考えを変えた。ウィングにはジョン・ケネディを選んだ」と記者会見で発言し、衝突があったことを認めていた。

 指揮官との衝突が発生した翌日、フルミネンセはマルセロと双方合意のうえで契約を解除することを発表。ただ、フルミネンセはクラブとして、下部組織出身のマルセロと良好な関係性を継続していくことをアピールし、「フルミネンセはマルセロに感謝し、これまで通り、あらゆる挑戦における彼の成功をサポートし続ける」と声明を発表している。

マルセロとマノ・メネーゼス監督[写真]=Getty Images