プレミアリーグ第10節、ウォルバーハンプトンvsクリスタル・パレスが2日にモリニュー・スタジアムで行われ、2-2のドローに終わった。なお、パレスのMF鎌田大地はフル出場した。
前節、トッテナムに会心の1-0勝利で今シーズンのリーグ戦初白星を挙げた17位のパレス。さらに、EFLカップでは鎌田の決勝点によってアストン・ビラに2-1で勝利し、公式戦連勝でようやく本調子を取り戻し始めた。19位のウォルバーハンプトンとの下位対決ではエゼやウォートンをケガで欠く中、鎌田がスタメンに復帰した。
互いにテンション高く試合に入った中、キックオフ直後はホームのウルブスが押し込んだが、パレスも開始6分に決定機。左サイドを崩してボックス内のヒューズ、鎌田とミドルシュートを続けて放っていくが、ここはDFのブロックとGKジョゼ・サのセーブに遭う。
以降はボール支配率こそほぼ五分も主導権を握ったパレスが相手陣内で厚みのある攻撃を仕掛けていく。その中でマテタが馬力のある仕掛けで強引にフィニッシュへ持ち込めば、エンケティアも積極的にフィニッシュを狙う。また、制空権を握るセットプレーで幾度か良い形も作り出した。
これに対してウルブスは攻撃の開始位置こそ低いものの、サラビアやアイ=ヌーリらを起点としたロングカウンターを発動。ボックス内へ人やボールを送り込んでいくが、サラビアのボックス内での一対一はGKヘンダーソンの見事な対応に阻まれるなど、決定機をモノにできなかった。
互いに狙いとする形から見せ場を作ったものの、試合はゴールレスで後半に突入。立ち上がりにはカウンターからウルブスにビッグチャンスが舞い込むが、ボックス左に抜け出したサラビアのシュートはGKヘンダーソンが気迫の顔面セーブで阻んだ。
守護神のビッグセーブに救われたものの、後半は耐える時間が続いていたパレスだったが、一瞬の隙を突いてゴールをこじ開ける。60分、相手陣内で得たFKの二次攻撃から左クロスのこぼれ球にファーで反応したチャロバーが角度のないところから右足シュートを突き刺し、嬉しい加入後初ゴールを挙げた。
この失点後に3枚替えを敢行し、ゲデスやベレガルドを投入して[4-4-2]に変更したウルブスが相手の隙を突いてスコアをタイに戻す。67分、ロングフィードに反応した左サイドのクーニャがDFチャロバーのまずい対応もあって完全に入れ替わると、そのままボックス内まで運んで右でドフリーのラーセンへプレゼントパス。これをノルウェー代表が難なく流し込んだ。
1-1の振り出しに戻った試合はよりオープンな展開になると、70分過ぎには決定機を巡って明暗が分かれる。先にゴールへ迫ったパレスはボックス内でミッチェル、鎌田と連続シュートを放つが、これを決め切れず。すると、直後の72分にはレミナの鮮やかなターン、クーニャの正確なパスで一気に局面を変えたウルブスはボックス中央でゲデスの丁寧なワンタッチの落としに反応したジョアン・ゴメスのダイレクトシュートがゴール右下隅に決まって逆転に成功した。
これで厳しくなったパレスだが、すぐさま反撃に打って出ると、再びセットプレーからゴールをこじ開ける。77分、鎌田の左CKを中央で競り勝ったムニョスがフリック。ファーにフリーで飛び込んだグエイのシュートが決まった。
2-2のイーブンに戻った中、敵地での勝ち点1もやむなしという構えのパレスが前線の選手を下げてクライン、シュラップを投入。これに対して初勝利を目指すウルブスはよりリスクを冒して前に出た。試合終盤にかけてはウルブスが押し込んだ一方、パレスも後半アディショナルタイムにはカウンターで際どいシーンを作り出したが、互いに3点目を奪うことはできずにタイムアップを迎えた。
この結果、白熱の下位対決は痛み分けのドローに終わり、パレスの公式戦連勝、ウルブスの初勝利という目標は達成されず。
ウォルバーハンプトン 2-2 クリスタル・パレス
【ウォルバーハンプトン】
ヨルゲン・ストランド・ラーセン(後22)
ジョアン・ゴメス(後27)
【クリスタル・パレス】
トレヴォ・チャロバー(後15)
マーク・グエイ(後32)
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