プレミアリーグ第10節が2日に行われ、ウルヴァーハンプトンとクリスタル・パレスが対戦した。
ホームのウルヴァーハンプトンは開幕9試合で2分7敗の最下位と苦しい状況にある。一方、アウェイのクリスタル・パレスも下位に低迷するが、前節はトッテナムを撃破して今季初勝利を飾ると、ミッドウィークのカラバオカップでは日本代表MF鎌田大地の決勝ゴールで公式戦2連勝。復調の兆しが見えた中で今節に臨んだ。
2試合ぶりのスタメンとなった鎌田は、前半立ち上がりの6分に枠内シュートを放つなど積極的にプレーした。一方、ウルヴァーハンプトンもアグレッシブな戦いを見せ、パブロ・サラビアに決定機が訪れる。しかし、クリスタル・パレスのGKディーン・ヘンダーソンがビッグセーブで得点を許さず、前半は0-0で折り返す。
後半もGKヘンダーソンが好守を見せて拮抗した展開が続いたが、60分に試合が動く。フリーキックを獲得したクリスタル・パレスは、キッカーの鎌田からショートパスをつないで、ウィル・ヒューズがクロス。これをウルヴァーハンプトンFWヨルゲン・ストランド・ラーセンがクリアするが、ファーサイドで待っていたトレヴォ・チャロバーが角度のない位置から見事にゴールを射抜き、クリスタル・パレスが先制に成功した。
リードを許したウルヴァーハンプトンだが、すぐに同点に追いつく。67分、ロングボールで入れ替わったマテウス・クーニャが正確にラストパスを送ると、ストランド・ラーセンが冷静にフィニッシュし、ゴールネットを揺らした。
さらに勢いづいたウルヴァーハンプトンは72分、マリオ・レミナが鎌田のプレスを剥がしてうまく展開すると、パスを受けたクーニャがドリブルで中央に運んでパス。ゴンサロ・ゲデスがダイレクトで折り返し、ジョアン・ゴメスがゴールネットを揺らした。わずか5分間の逆転劇でウルヴァーハンプトンが試合をひっくり返す。
しかし、クリスタル・パレスもすぐに反撃。コーナーキックを鎌田が蹴ると、ゴール前でダニエル・ムニョスが触り、ファーサイドでマルク・グエイが押し込んだ。2-2の同点に追いつく。
後半アディショナルタイムには鎌田の縦パスからチャンスを作り、最後はジャン・フィリップ・マテタがゴールネットを揺らすが、直前のプレーで得点は認められず。試合はこのまま2-2で終了し、両チームともに勝ち点1ずつを獲得する結果となった。
【スコア】
ウルヴァーハンプトン 2-2 クリスタル・パレス
【得点者】
0-1 60分 トレヴォ・チャロバー(クリスタル・パレス)
1-1 67分 ストランド・ラーセン(ウルヴァーハンプトン)
2-1 72分 ジョアン・ゴメス(ウルヴァーハンプトン)
2-2 77分 マルク・グエイ(クリスタル・パレス)
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