2024明治安田J1リーグ第35節が3日に行われ、サンフレッチェ広島と京都サンガF.C.が対戦した。
1日にヴィッセル神戸が勝利し、9年ぶりの覇権奪回を目指す広島は暫定2位で残り4試合へ。対する京都は天皇杯準決勝で散った悔しさを胸に、残留をより確実なものとするべく『エディオンピースウイング広島』に乗り込んだ。
お互いにアグレッシブな入りを見せるなか、京都は12分にアクシデントが発生。左足を痛めた金子大毅が担架に運ばれてピッチを後にし、福岡慎平との交代を余儀なくされた。
16分、広島が自陣でのボール奪取からビッグチャンスを迎える。ペナルティエリア左からゴンサロ・パシエンシアがグラウンダーで折り返し、ボックス中央で中野就斗が合わせる。シュートは相手DFに当たってディフレクトしたものの、相手GK太田岳志の好セーブとポストに阻まれて得点には至らない。31分にはパシエンシアがボックス中央から鋭いボレーシュートを放ったものの、これもGK太田に防がれる。
すると今度は京都の原大智が立て続けに広島のゴールを脅かす。33分、平戸太貴のクロスに抜け出しヘディングシュートを放ったが、相手GK大迫敬介のファインセーブに阻まれる。さらに34分、高い位置でボールを奪い、マルコ・トゥーリオから原にボールが渡る。しかし、大迫の一対一で股の間を狙ったシュートはブロックされ、またしても得点には至らなかった。
両守護神の活躍によりスコアレスで折り返すと、62分に京都が試合の均衡を破る。パスワークで右サイドを崩し、福田心之助が深い位置からマイナス方向へグラウンダークロスを供給。ペナルティエリア手前で平戸が合わせ、ゴール左上に突き刺した。
追いかける展開となった広島は前線の人数を増やすが、中央を固く締める京都の守備を崩せず決定的なチャンスを作り出せない。試合はこのまま終了し、逃げ切りに成功した京都は2連勝。広島は今季2度目の連敗で神戸と勝ち点差「2」の2位に転落した。
広島は7日のAFCチャンピオンズリーグ2・グループステージ第4節でシドニーFCと敵地で対戦し、10日のリーグ戦では浦和と敵地で対戦する。一方の京都は次節、9日にホームで川崎フロンターレと対戦する。
【得点者】
0-1 62分 平戸太貴(京都)
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