就活中は、企業訪問やOB・OG訪問のアポイントや御礼など、手紙やメールをお送りする機会も多いはず。その際の「敬称」について、あなたは正しく理解していますか? マナー講師の小藤弓先生に教えてもらいました。


よくある宛先別にみていきましょう。

◆企業に対する敬称

株式会社A商事御中

◆企業内の担当者に対する敬称

株式会社A商事人事部課長 藤山里子様

◆先生に対する敬称

A大学経済学部 山川水男先生

◆特に注意すべきは「殿」

間違えて使用している場合が多く見られますが、「殿」はあくまで目下の人にのみ使用します。未だに官公庁では使われていることがあるようですが、廃止方向の自治体などもあります。あくまでも「殿」は上から目線の敬称であることを覚えておきましょう。

藤山里子先生殿

営業部各位殿

株式会社A商事 山田晴男社長殿

などもNG。上記の場合「殿」は不要です。

また、株式会社を(株)のように略すのも失礼となりますので注意しましょう。

相手からのメールの宛名をそっくりコピペして……なんてことをすると間違いのもとです。しっかり確認して正しい敬称でお送りしましょう。


文●青

小藤弓先生プロフィール

マナー講師。2011年3月11日の震災をきっかけに、マナーコンサルタントの西出ひろ子に師事し、マナー講師として独立。仙台を拠点に、大学生に対する就職マナーや就職講座、企業でのビジネスマナーなど幅広く活躍中。

公式ホームページ http://www.dailymanner.jp