【元記事をコミックナタリーで読む】

楳図かずお10月28日に死去した。88歳だった。

【画像】2022年、「楳図かずお大美術展」のオープニングセレモニーに登壇した楳図かずお

一般財団法人UMEZZは「生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いて欲しい、永遠に読み継がれて欲しいと願っていました。また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。その志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております」とコメントを発表。小学館および小学館集英社プロダクションは連名で「楳図かずお先生は恐怖、ギャグ、SFと漫画の様々なジャンルで革命的な作品を残されたのみならず、映画製作や『楳図かずお大美術展』の101枚の連作に見られるように、漫画という表現手法さえも超越した挑戦を続けておられました」と綴った。なお葬儀は関係者のみで執り行われた。

楳図かずお1936年和歌山で生まれ、奈良県で育つ。小学校4年生でマンガを描き始め、高校3年生のときに「別世界」「森の兄妹」をトモブック社から単行本で出版し、デビューした。「へび少女」「猫目小僧」などのホラーマンガでヒットを飛ばし、「まことちゃん」でギャグの才能も発揮。「まことちゃん」の作中のギャグ「グワシ」は社会現象となった。そのほか代表作に「おろち」「洗礼」「わたしは真悟」「神の左手悪魔の右手」「14歳」など。2022年には27年ぶりの新作「ZOKU-SHINGO」を発表した。

1975年には「漂流教室」ほかで第20回小学館漫画賞、2018年には「わたしは真悟」で仏・アングレーム国際漫画祭の遺産賞、2019年には文化庁長官表彰、2023年には第27回手塚治虫文化賞・特別賞を受賞。またマンガ家のみらず、タレント、歌手、映画監督などさまざまなジャンルで活動していた。

一般財団法人UMEZZコメント

漫画家・芸術家楳図かずお(うめずかずお)が、2024年10月28日88歳にて永眠いたしました。
なお、葬儀は関係者のみで執り行いました。
生前、楳図は自分の作品が世界中の人々に届いて欲しい、永遠に読み継がれて欲しいと願っていました。
また、自分の作品の芸術的価値を信じておりました。
その志がこれからも皆様の心に留まり続けることを願っております。
これまでご愛読、応援いただいた読者の皆様、お世話になりました関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

小学館・小学館集英社プロダクションコメント

楳図かずお先生は恐怖、ギャグ、SFと漫画の様々なジャンルで革命的な作品を残されたのみならず、
映画製作や「楳図かずお大美術展」の101枚の連作に見られるように、
漫画という表現手法さえも超越した挑戦を続けておられました。
先生の生前のご功績に対して、心からの敬意と感謝とともに、謹んで哀悼の意を表します。

2023年6月、第27回手塚治虫文化賞の贈呈式に登壇した楳図かずお。