「2024年11月7日14時55分、ゲームはクリアされました」──川原礫さんのライトノベルソードアート・オンライン」(電撃文庫刊)の作中でゲームがクリアされる時間が現実に訪れた。この瞬間に合わせ、YouTubeのアニプレックス公式チャンネルではテレビアニメ1期の全話一挙配信を実施。動画内でカウントダウンを行い、9万人近いファンが“SAOクリア”の瞬間を見届けた。

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 プレミア配信の開始当初は1万人以下だった視聴者は徐々に増え、クライマックス近くで7万人を突破。画面左上に表示したカウンターがゼロになった瞬間は8万8319人が視聴していた。その後も視聴者は増え、冒頭のアナウンスが流れる時には9万人を超えた。

 動画のコメント欄には「SAOも現実に追いつくのか」「SAOが始まった時はキリトと同じ歳だったのに、気がついたらクラインより歳上になっていた」など感慨深げなファンの声も。Xではソードアート・オンライン公式など関連アカウントが一斉に冒頭のアナウンスをポストし、トレンドは一時、「♯SAOクリア」「ソードアート・オンライン」などの関連ワードが席巻した。

 ソードアート・オンラインは、全世界でシリーズ累計3000万部を超える大ヒット作品。2009年の発売以来、コミカライズ、アニメ化、ゲーム化などのメディアミックスを展開してきた。

 物語は、2022年の11月6日、次世代型VRゲーム「ソードアート・オンライン」の正式サービス開始で幕を開ける。主人公のキリトは1万人のプレイヤーとともにゲーム内に囚われてしまい、ゲームオーバーが“現実の死を招く”という条件下でクリアを目指す。そして2024年11月7日午後2時55分にゲームをクリア。生還したのは約6000人だった。

 電撃文庫の公式YouTubeチャンネルでは、SAOのゲームクリアをテレビのニュース番組風に速報する動画やSAOに関する“ゆっくり解説”動画を公開。さらに「アニメイト池袋本店」の店頭では「号外風チラシ」を配布した。

(C)川原 礫 イラスト:abec