モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回の「コレ買いです」は、昨冬に続いて今年も登場した「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング」のリサイクルハイブリッドダウンジャケットをチェックしました!
昨年に引き続き特別なダウンウエアが登場!
今年もやってくれるなんて嬉しいですね! ユニクロの定番アイテムをもとに、人気ドメスティックブランドであるホワイトマウンテニアリングが新解釈を加える「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング」という試みが、この冬にも行われることとなりました。去年の同じ時期にもやっぱりダウンを材料にした取り組みが行われたのですが、瞬殺する勢いで在庫がなくなっていましたから、今回もその成功を受けての実施なのでしょう。価格も据え置きとなる税込7,990円のお値打ち価格で、多くの人の食指が動くこと間違いありません。
参考:【この出来で7,990円!?】ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリングのダウンはやっぱりすごかった!/編集長 奥家の『コレ買いです』Vol.29
待望の2024年版となるのが、こちらです。じっくりチェックしていきます。
小技が効いたグラデーション状のダイヤキルト採用!
見た目で大きなポイントとなるのが、ダイヤパターンのキルトデザインです。昨年はヘチマを思わせるウェーブキルトデザインでしたが、今年は直線的なダイヤパターンとなり、よりスタンダードで着回ししやすいデザインになりました。
「スタンダードというか、シンプルすぎるんじゃ?」と思ってしまった方は早計です。パッと見は画一的なパターンに見えるかもしれませんが、身頃の下のほうを見てみると、ちょっと違って見えませんか? これ、一部のステッチが省略されてダイヤの形が異なるカ所があるんです。後ろ身頃も同様。公式の名称は「グラデーション状のダイヤキルト」で、パターンの大きさがちょっとグラデーションになっているんですね。やっぱりヒトクセあるデザインなんです。
袖部分はストライプになっていて、パターンを大胆に変更しています。
さらには、袖の一部と脇が一体の生地で縫製された3Dカッティング構造になっており、立体的で腕が動かしやすいのも魅力的でした。袖の取り付けもラグランタイプで、やはり動かしやすい仕様。こういう実用性に富んでいるところも「ユニクロ アンド ホワイトマウンテニアリング」の良さなんですよね。
シルエットのよさも好印象でした。今冬でトレンドになっているショート丈で、いまどき感もバッチリ。ほどよく大きく、かといってだらしなくならないちょうど良さがありました。
リブを強調しミリタリー感を演出!
首元はブルゾンタイプのリブカラー。後ろ襟部分がほどよい高さになっていて、首周りには余裕がありながらスタンドカラーのようなキチンと感を出すことができました。
袖にもリブを設置。前回はゴムシャーリングでしたけど、今回はしっかりとしたリブを設けることでミリタリー感が強まったと思います。衣類内の暖気を留めておくとともに、風の侵入を遮断してくれる効果も。
裾にも、やはりリブをレイアウトしていました。
リサイクルダウンの使用を明示するロゴが裏地にプリントされてました。サステナブルな社会を実現するため、大切な取り組みですね。
リサイクルダウンは身頃部分に使われ、脇と袖部分にはポリエステルのシート中綿を充填したハイブリッド仕様です。ライトな着心地ですけども、体の中心部をダウンでしっかり温めてくれますので、ダウンウエアとして期待にしっかり応えてくれます。この上から別アウターを羽織ることもできますから、その意味でもこの手のダウンウエアは重宝しますね。
表地には、小雨程度の水をはじく撥水加工が施されているというのも利点です。
【総評】両者がタッグを組まなければ完成し得ないクオリティだった!
毎回新しいアイデアを出して完成度高く仕上げてくれるホワイトマウンテニアリングと、高品質なアイテムを良心価格で提供し続けてくれるユニクロ。まさに両者がいなかったら出来なかった一着なんだろうなと、改めて実感させられました。記録的な暖冬になった昨年とうってかわり、今年の冬はちゃんと寒くなるとのこと。こういうダウンウエアをフル活用していきたいですね。
問い合わせ:ユニクロ
TEL:0120-170-296
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構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典
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