三重県にある現在も走れる旧県道を探索してみた動画がYouTubeで公開されました。通り抜けできないものの、廃トンネルまで進める道はどうなっているのでしょうか。

【画像】異世界感のある風景

●野見坂隧道(トンネル)へ

 投稿したのは、スズキ4WD車・ジムニーで、あまり知られていないような山道や脇道を探索・紹介しているフェマールさん。

 今回は三重県道22号にある新野見坂トンネルの上部を通る野見坂隧道(トンネル)へ向かいます。この旧トンネルは現在封鎖されていますが、そこへ向かう旧道22号は現在も自動車が通れるとのこと。

 といっても管理はあまりされておらず、ほぼ廃道に近い雰囲気で、狭いところ、広いところがあるバリエーション豊富な道といった印象。ガードレールが朽ちてしまっている場所もあるので、注意しながら進みます。

 目の前は緑豊かな風景、道路には枯れ葉が落ち、人通りのない雰囲気にワクワク感も覚えます。

●封鎖された旧トンネルに到着

 封鎖された旧トンネルに着くと、手前には「昇竜の滝」への案内看板が。お地蔵さんの姿もあります。なお、こちらは度会(わたらい)町との境目で、次はトンネルの反対側にも向かいます。

 県道22号線の新野見坂トンネルを抜けて南伊勢町に入り、続く野見坂南トンネルを抜けたところを右に曲がると、そこが旧道になっています。

 「通り抜けできません」の看板を横目に見ながら進むと、やはりこちら側の道も荒れていました。特たくさんの石がゴロゴロと落ちていて、落石のあとが多くみられます。

 一方で、落石をある程度どかしている形跡もあり、車1台分は通れるような状態で残されているようです。

 旧トンネルに着くと、現在は合併によって南伊勢町となった「南島(なんとう)町」の標識が。ほかには、旧トンネルの反対側にもあった頭上注意の看板、お地蔵さんの存在が確認できます。

 現在も車で走れる風情のある旧道を楽しんだフェマールさん。ぬれているところや苔がある場所はかなり滑りやすく、木や石が落ちてしたりするため、もし来る場合はタイヤには注意してくださいと呼びかけています。

 視聴者からは「これは素晴らしい旧道」「三重県の道、いいですね。苔むした壁、森の緑、また行きたくなります」「これはいい道ですね! 雰囲気抜群」などの声が寄せられ、また旧トンネルの現役時代を知る三重県民から「旧トンネルは狭くて、路線バスが向こう側から来たらすれ違えないのでトンネル手前で待ってた記憶があります」とのコメントも寄せられています。

 YouTubeチャンネル「feMarフェマール【廃道動画】」では、マイナーな脇道、荒れ果てた“酷道”や“険道”などを走行する動画が公開中。情報はX(@feMar_YOUTUBE)でも発信しています。

緑広がる旧道