「機」という漢字は小学4年生で習いますが、一見簡単な漢字でも送り仮名が付くと読めなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。送り仮名が「る」の「機る」という言葉をあなたは正しく読むことができますか?
■「機る」って何と読む?
Sirabee編集部が全国の10代~60代の男女672名を対象に「機る」の読みかたに関する意識調査を行ったところ、「かる」と読むと答えた人が全体で25.8%。続いて、「きる」と読むと思うと回答した人が21.4%、「もぬける」と読むと思うと回答した人が11.7%でした。
ちなみに、「かる」を漢字で表すと「刈る」「狩る」「駆る」、「きる」を漢字で表現すると「切る」「斬る」「着る」などがあります。
また、「もぬける」を漢字で表すと「蛻ける」となり、意味は「抜けて外へ出る。抜ける。脱する」「蝉 (せみ) や蛇が外皮を脱ぐ。脱皮する」です。
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■正しくは「わかつる」
なお、「機る」の正しい読みかたは「わかつる」。編集部の調査では全体で40.9%の人が正しい読みかたを回答していました。
また、「わかつる」は「誘る」と記すこともあります。
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■「機る」の意味は…
「機る」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)では、以下のように記載されています。
あやつり動かす。また、うまく人を誘い欺く例:「年ごとに貢職 (みつき) の船を機り致し」〈継体紀〉
かなり古風な日本語のため、現代ではあまり耳にする機会はないかもしれませんね。雑学として披露したら驚いてもらえるかも…?
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■「機」のさまざまな読み方
「機」という漢字は、音読みで「キ」と読みますが、訓読みでは「わかつる」のほかにも「からくり」「きざ(し)」「 はずみ」「おり」といった読み方が。
また、難読漢字の「機関(からくり)」は、「糸やぜんまい、水力などを応用し、精密な細工や仕掛けによっていろいろなものを動かすこと。また、その物」「機械などが動く原理。構造。仕組み」「 巧みに仕組まれたこと」などを意味します。
知らなかった人は、ぜひこの機会に覚えておきましょう!
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