オーストラリアでの出来事。ある女性が、家のそばに現れた1羽の野生の鳥にふと目を留めた。その鳥はカササギフエガラスでなぜか首に紐が巻き付いていた。

 その紐は複雑にからまっていて、カササギフエガラスはそれを取ってほしくて女性の元にやってきたようだ。

 女性はカササギフエガラスを家の中に入れ、傷つけないよう慎重に首に巻き付いた紐をほどいて取ってあげた。その後外に放してやると、鳥はしばらく家の前にいたが、その後どこかへ飛び立っていった。

 だが話はここで終わらなかった。なんとこのカササギフエガラスは、その後毎日、女性の家に遊びに来るようになったのだ。

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首に紐が巻き付いた状態のカササギフエガラスがやってきた

 南オーストラリア州のグレンバーニーで馬の福祉と乗馬レッスンなどを行っている「Australian Baroque Riding[https://www.australianbaroqueriding.com.au/]」を運営している女性、マリーさんの家に1羽のカササギフエガラスが現れた。

 カササギフエガラスはオーストラリアでは「マグパイ」という愛称で知られている、とても知能が高く、高度な社会性を持つ鳥である。

そのカササギフエガラスは首のまわりに紐のようなものが巻き付いており、どうやらそれを取ってほしくて、マリーさんを頼ったようだ。

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家に入れて紐を外して外に帰す

 動物好きで、元々脳科学を学んでいたマリーさんは、カササギフエガラスの賢さや、その目的もすぐに理解した。

 彼女はカササギフエガラスを家に招き入れると、タオルで包んで抱きかかえながら、複雑に絡まったワイヤー入りの紐を、ペンを使いながら上手に外してあげた。

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 紐が外れたとたん、すぐにカササギフエガラスは飛び立ち、家の中を元気に飛び回った。ほっとしたマリーさんは、その鳥をまた一旦タオルで包み込み、外の世界へと帰した。

 だがカササギフエガラスはすぐにどこかに行こうとせず、しばらく家の前にいて、マリーさんたちのことをじっと観察していたそうだ。

あの時助けてもらったカササギフエガラスです。翌日家を訪れる

 カササギフエガラスが無事に野生にかえれてよかったよかった。で話は終わるはずだったのだがそうではなかった。

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 なんとその翌日、助けてあげたカササギフエガラスが翌日の朝、この家に戻ってきたのだ。

 「あの時助けてもらったカササギフエガラスです」と言うにはあまりにも日が経過していなさすぎるが、マリーさんは訪ねてきてくれたことを喜んだ。

それから毎日遊びに来るように

 助けてもらった恩返しがしたいのか?この家の居心地が良かったのかどうかはわからないが、それから毎日のように遊びに来るようになったという。

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 そこでマリーさん一家はこの鳥に「ウォドル・ウォドル」と名前を付けた。

 カササギフエガラスは賢いので自分の名前をすぐに認識したようで、「ウォドル」と呼ばれるとすぐに飛んでくるという。

 時に玄関前で、時には車の上、屋根の上に乗って一家を見守っているつもりのウォドル。助けてもらったお礼に用心棒になってくれているのかもしれない。

 この一家に何かがあったら、カササギネットワークを利用して、大勢の仲間たちがやってくれるだろう。何とも心強いパートナーを得たことよ。

Magpie Asks Couple For Help | The Dodo

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