9日〜10日にかけ、日本フットボールリーグ(JFL)第28節の7試合が行われた。11日は残り1試合、クリアソン新宿vsアトレチコ鈴鹿ナイトゲームが国立競技場で開催される。

◆高知 1-1 ソニー

2位・高知ユナイテッドSCソニー仙台FCドロー。35分にロングカウンターから被弾したなか、試合も終盤の82分、DF吉田知樹が対角のクロスに左足で上手く合わせて追いついた。

このあと勝ち越しはならず、Honda戦に続く連勝を逃し、逆転優勝が遠のく結果に。それでも後述の通り、少なくともJ3側との入替戦へ進むことは決定した。大きな前進である。

◆浦安 0-0 栃木C

首位・栃木シティはブリオベッカ浦安とゴールレスドロー。終始浦安を押し込み、何度も崩し、幾度となくシュートを放ったが、最後は浦安のGK本吉勇貴に全て阻まれた。

それでも2位高知が引き分けたため、勝ち点「5」差を維持して残り2試合へ。今節での優勝決定こそならずも、こちらもまた大きな前進である。やはり、“負けない”ことが素晴らしい。

◆V三重 1-2 青森

一方、3位・ヴィアティン三重はJ3入会が完全消滅。2位高知が引き分けたため、勝てば「2位以内」へ望みを繋ぐ形だったが、ラインメール青森に前半で2失点を喫する。

90+4分、FC岐阜から夏にレンタル加入したFW山内寛史が1点を返すも、2点目、3点目を取りに行く時間は残されておらず、万事休す。

V三重は2017年からのJFLでもっとも飛躍を予感させた1年か。今節の結果で4位後退も、このままの順位を維持できれば過去最高順位である。クラブの挑戦はまだまだ続いていく。

◆マルヤス 1-1 滋賀

4位・レイラック滋賀FCマルヤス岡崎ドローでJ3入会完全消滅。0-1ビハインドで迎えた73分、今夏枚方から獲得のFW森本ヒマンが同点弾も、逆転ならず、夢潰えた。

昨オフにJ経験者を中心とした大型補強の滋賀。チーム構築に時間を要したか、開幕から低空飛行が続き、8月に角田誠新監督を迎えてプレーレベルを引き上げたが、開幕11試合で5敗を喫した事実がやはり最後に重くのしかかった。

ともあれ、滋賀は来季も楽しみなチーム。ラスト2試合は沖縄SV、そしてV三重と対戦する。

◆ミネベア 1-0 Honda

打って変わって残留争い。最下位・ミネベアミツミFCHonda FCとの実業団対決に臨み、50分、セットプレーの流れから最後はDF越野雄太が押し込んで先制点、決勝点となった。

これにより、ミネベアが最下位を脱出し、最下位は沖縄SVに0-4惨敗の横河武蔵野FCということに。11日に第28節を控えるクリアソン新宿含め、現段階で3チームが勝ち点「22」で並ぶ。

◆第28節
ブリオベッカ浦安 0-0 栃木シティ
高知ユナイテッドSC 1-1 ソニー仙台FC
ヴィアティン三重 1-2 ラインメール青森
FCマルヤス岡崎 1-1 レイラック滋賀
FCティアモ枚方 3-0 ヴェルスパ大分
沖縄SV 4-0 横河武蔵野FC
ミネベアミツミFC 1-0 Honda FC

11月11日(月) 19:20KO
クリアソン新宿 vs アトレチコ鈴鹿

◆暫定順位表
1位 栃木シティ | 勝ち点58 | +22
2位 高知ユナイテッドSC | 勝ち点53 | +14
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3位 レイラック滋賀 | 勝ち点45 | +19
4位 ヴィアティン三重 | 勝ち点45 | +6
5位 FCティアモ枚方 | 勝ち点44 | +2
6位 沖縄SV | 勝ち点41 | +10
7位 Honda FC | 勝ち点41 | +7
8位 ヴェルスパ大分 | 勝ち点41 | -3
9位 ラインメール青森 | 勝ち点39 | +6
10位 ブリオベッカ浦安 | 勝ち点39 | +3
11位 ソニー仙台FC | 勝ち点34 | -4
12位 アトレチコ鈴鹿 | 勝ち点33 | ±0
13位 FCマルヤス岡崎 | 勝ち点28 | -9
14位 ミネベアミツミFC | 勝ち点22 | -21
15位 クリアソン新宿 | 勝ち点22 | -23
16位 横河武蔵野FC | 勝ち点22 | -29

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