FC岐阜は12日、今シーズン限りでMF庄司悦大が現役を引退することを発表した。
1989年9月14日生まれの庄司は現在35歳。2012年に専修大学からFC町田ゼルビアへと入団したJ有数の“パサー”は、レノファ山口FC、FC岐阜、ベガルタ仙台、京都サンガF.C.と5クラブでプレーした。とりわけ、そのキャリアにおいて印象深いシーズンとして語られるのが、パスサッカーを志向する大木武監督が当時指揮を取っていたFC岐阜での1年だろう。J2リーグ全42試合のうち、41試合に出場し5得点2アシスト。年間パス総本数は『4101』を記録し、これは2位に900本以上の差をつけた数字であり、いかに同選手がチームの“心臓”だったかを証明するものとなっている。
この活躍により、2018年にベガルタ仙台へとステップアップ。しかし自身初のJ1リーグでは出場機会を得られないまま、京都サンガF.C.での3年半を経て、2022年にFC岐阜に復帰していた。最終的に、J2リーグとJ3リーグを合わせて、通算370試合以上に出場した庄司は、現役引退に伴い、クラブ公式サイトにてコメントを残している。
「私、庄司悦大は2024シーズン限りで引退することを決断いたしました。小さい頃からの夢であったプロサッカー選手になり、13年もプレーを続けられたのはたくさんの方に支えていただいたからです。FC町田ゼルビア、レノファ山口FC、ベガルタ仙台、京都サンガF.C.、そして、FC岐阜に携わっているすべての方に感謝します。ありがとうございました! 素晴らしいチームメイト、スタッフの方に恵まれ、楽しすぎるサッカー人生でした! 一緒に笑い合ったり、悔しい思いをした時間すべてが僕の財産です」
「どんなときも熱く応援してくれるサポーターの皆さんがいてくれたからこそ、どんなときも全力でプレーできました! 自分の応援歌が歌われると、いつも心が熱くなりました。たくさんの方にお世話になり、最高な時間を過ごすことができました! 夢に見たプロサッカー選手は、自分が思っているより何倍も何十倍も何百倍も楽しかったです!!」
「まだ試合は残っています。試合終了の笛が鳴るまで自分らしく全力で戦います!! 最後まで応援してくださると嬉しいです! 13年間、本当にありがとうございました」
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