アメリカのアニメユーザーにおける日本のアニメ作品の浸透率(認知~MD購入)、視聴実態(視聴方法、利用サービス)、視聴きっかけとその後の行動などを把握することができる調査レポート「TrendTracking Survey」を、消費者インテリジェンス企業のNIQ/GfK Japanが発表した。約9割の認知度を記録した『ドラゴンボールDAIMA』をはじめ、少年マンガ原作の作品が上位となった。
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この「米国における日本のアニメ作品クイック調査」は、同じテーマで一定期間に連続してトラッキングしていくもの。アメリカのアニメユーザーによる、日本のアニメ作品に対しての視聴行動などの変容を追うことができる。
今回の調査では、10月から放送が開始された2024年秋クール作品の中から23作品がピックアップされ、10月から12月の3か月にわたり3回の調査を実施していく。調査内容は作品ごとの「浸透度」「認知経路」「視聴実態」、「視聴後の行動」に加え、現地で今流行っているコンテンツについても聴取している。
10月に実施された第1回調査では、対象23作品のうち『ドラゴンボールDAIMA』が89%と最も認知度が高かった。続いたのは69%の『BLEACH 千年血戦篇』が、48%の『らんま1/2』で、少年マンガ原作の作品が上位となった。作品全体の視聴きっかけとして最も多かったのは「テレビ番組」であった。
また、WEB CMも3番目に多くなっており、メディアを通じて視聴につながるユーザーが多いことがうかがえる。メディア以外では「友人・知人・同僚」が2番目に多く、「両親・兄弟・姉妹などの家族」が4番目など、身近な「人」を通じて視聴につながっているケースも多いことがわかる。
作品が好きな理由としては、最も多かったのは「登場キャラクターが、それぞれ個性豊かなところ」だった。2番目に多かったのは「壮大な物語/ストーリーであるところ」、3番目が「笑えるストーリーがあるところ」となった。このことから、アメリカのアニメユーザーは登場キャラクターの魅力やストーリーを重要視していることが見えてくる。
さらに「ストーリーが読めないところ」よりも「ストーリーがわかりやすいところ」が多く選ばれていることから、シンプルでわかりやすいストーリーの方が好まれる傾向にありそうだ。そして作品視聴後の行動としては、「再度視聴」や「友達にYouTubeリキャップを送った」などが上がった。好きな作品は繰り返し視聴したり、友人等に共有したりする人が多いことがうかがえる。
「米国における日本のアニメ作品クイック調査」概要
■調査期間:2024年10月23日~10月25日
■調査対象:米国在住の18~49才の男女(年代による均等割)
■サンプル数:100ss(1回目)
■調査方法:インターネット調査
■回答者属性:性別、年代、世帯年収、他
■調査内容:2024年秋クール(10月~12月)放送の23作品についての視聴実態、視聴きっかけ、利用サービス、作品の評価、視聴後の行動、アニメ関連MD購入状況、現地インフルエンサー、現地で流行っているコンテンツ (映像、マンガ、ゲーム)、他
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