韓国で再起を遂げたロハスJr.。その去就が注目を集めている。(C)Getty Images
かつて日本で辛酸をなめた34歳になる助っ人の気になる情報が世間を賑わせた。
現地時間11月12日、MLBの公式メディア『MLB INSIDER』のマイク・ロドリゲス記者が自身のXを更新。元阪神で、今季はKBO(韓国プロ野球)リーグのKTウィズでプレーしていたメル・ロハスJr.の日本球界復帰の可能性について報じた。
ロハスJr.は21年から2年間、阪神に在籍した“元ビッグネーム”だ。
もっとも、阪神時代は鳴かず飛ばずだった。20年に打撃二冠王(本塁打&打点)とリーグMVPという特大のネームバリューを引っ提げて阪神に入団したロハスJr.だったが、新型コロナウイルスの蔓延で合流遅延。その影響もあって1年目から低調なパフォーマンスに終始し、NPBでの2年間で通算打率.220、17本塁打、48打点、OPS.697と結果を残せず。虎党の期待を大きく裏切る形となっていた。
阪神退団後はメキシコを経て、今季から古巣KTウィズに復帰。慣れ親しんだ韓国ではまさに「水を得た魚」と言える状態で、全144試合に出場したロハスJr.は打率.329、32本塁打、112打点、長打率.568、OPS.989のハイアベレージを記録。打率、本塁打、打点の3部門でリーグ10傑入りを果たすなど堂々たる活躍を見せた。
NPBでのキャリアを「日本は韓国より球速が速い投手が多いんだ。制球力の良い投手ももっと多かった」と振り返ったこともあるロハスJr.。だが、ロドリゲス記者が“関係者の情報”として伝えたところによると、「日本の2球団とMLBのナショナル・リーグの球団が、ドミニカ出身のメル・ロハスJr.の獲得を狙っている」という。球団名は不透明ながら水面下で争奪戦が繰り広げられているようだ。
大物助っ人に関する一報は韓国球界でも小さくない衝撃を呼んだ。スポーツメディア『STAR NEWS』は「2025年シーズンに向けて準備するKTウィズに“超”緊急事態が発生した。チームを最下位からポストシーズン進出にまで導いた『孝行助っ人』メル・ロハスJr.に再び日本から触手が伸びしている」と報道。阪神時代の不振をふまえた上で、同球団が引き留めに全力を傾けるだろうという見解を示した。
日米韓の3球界で争奪戦が予想されるロハスJr.。来年には35歳となる大砲獲得には少なくないリスクも伴うわけだが、果たしてNPBで獲得を望む球団とはどこなのか。今後の動静が注目される。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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