ラージョ・バジェカーノの“RDT”ことFWラウール・デ・トマスが、エスパニョールへの復帰を望んでいるようだ。13日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
“喧嘩別れ”したあの夏から約2年半、RDTがエスパニョールへの復帰を望んでいるようだ。先月に30歳を迎えた“エゴイスト”は、レアル・マドリードのカンテラ出身で、複数クラブを経て2017年夏に加入したラージョ・バジェカーノで大ブレイク。2020年冬からはエスパニョールに活躍の場を移すと、2021-22シーズンはラ・リーガで17得点を叩き出していた。
しかし、とある試合中に、途中交代を命じた当時の監督と対立して、胸ぐらを掴まれる一触即発の事態に発展。その後に指揮官交代が行われたものの、後任として就任したディエゴ・マルティネス監督との間にも軋轢が生じ、戦力外扱いとなった同選手は2022年9月に退団。その際にも、クラブ側が感謝の言葉を示さなかったと糾弾し、SNS上で一悶着を起こしていた。
そんなRDTが、今冬の移籍市場での復帰に向けて、エスパニョールに“逆オファー”したという。2022年冬から、かつて成功を収めたラージョ・バジェカーノでプレーしている同選手だが、スペイン代表にまで上り詰めた得点感覚は鳴りを潜め、今シーズンはコパ・デル・レイ(国王杯)・1回戦の1試合にしか出場しておらず、イニゴ・ペレス監督の構想外に。『マルカ』によると、ジャーナリストであり、RDTの友人でもあるゴンサロ・アルバレス氏が、選手本人は退団の意向を固めているとした上で、移籍先としてエスパニョールを望んでいることを明かしたと伝えている。
ただし、同氏曰く、現時点で実現する可能性は低いようで、「彼はラージョを退団したいと強く思っている。出たい、プレーしたいとね。冬の市場で出発することに備えて、午前も午後もトレーニングをしているよ」としつつ、「エスパニョールの関係者に、戻る意思があることを、そのためならお金さえ厭わないことを理解させた。クラブは彼をチェックしているし、本人は(減俸するという)努力をしてでも戻るつもりだろう。でも結局、経済的な問題に加えて、マオ・イェ(CEO)が復帰を望んでいないから、それは困難なことに思える」という見方を示している。
果たして今冬、再起の場所を求めるRDTはエスパニョールに復帰するのだろうか。
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