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スマホの価格が15万、20万となる一方で5~8万円のスマホが人気に AQUOS senseはその代表格

 スマホの価格が、15万円、20万円(!)と上がる一方、比較的購入しやすい製品として、5~8万円ほどのモデル(「ミドルクラス」などとも呼ばれます)が人気になっています。

 毎日使うだけに、あまりに動きがもっさりだとイライラが溜まるし、かといって高価なスマホほどの性能は必要ない。そんなちょうどいい製品を求める人たちの間で定番的な存在になっているのが、シャープ「AQUOS sense」。その最新機種が今回紹介する「AQUOS sense9」です!

【AQUOS sense9はこんなスマホ その1】166gの軽量本体に大容量バッテリー

 AQUOS senseシリーズでこだわりが見られる点が「軽さ」!

 最近のスマホはすっかり重くなって、200g以上というものも多くなっていますが、AQUOS sense9は約166g。数字だけだとよくわからないですが、重いスマホに慣れた人だと、手にした瞬間「軽!」という感じです。

 スマホは常に手にして使っている機械だけに、この重さは特に重要になってくるんですね。ちなみに最近のスマホとしては比較的軽いiPhone 16でも170gですから、それよりも軽くなってます(画面サイズは同じ6.1インチ)。

 あと、比較的小型で軽量となると、バッテリーの持ちが気になりますが、数字的にも5000mAhと大型スマホと同レベル。しかも、高性能なスマホと比べて、画面サイズがやや小さめ、CPUの性能もやや抑えめな分、バッテリーの持ちはさまざまなスマホの中でも確実に上位級。通常の使い方だと、2日は持つという印象です。

【AQUOS sense9はこんなスマホ その2】ちょうどいい性能とカメラ、ディスプレーもイイ!

 各社自慢の看板モデルと比べて、半額以下の価格だけに「性能はどんなもん?」と感じる人も多いでしょうが、「ちょうどいいくらい」というのが適切な評価でしょう。

 ベンチマークテストも実施していますが、よく使われるAntutu 10のスコアで60万点強。高性能機だと200万点以上のものもありますから、正直差はあります(特に3Dを多用するゲームで差が出ます)。ただ、普段使いでは十分なレベルであることも確かでしょう。

 特にAQUOS sense9では、ディスプレーが変更され、リフレッシュレートが120Hz対応の「Pro IGZO OLED」と呼ばれる上位モデルと同じものを採用(前モデルでは90Hz対応)。SNSアプリなどで、画面を上下にスクロールさせた際、動きの滑らかさや残像の少なさを明らかに感じられるようになりました。

 また、カメラもなかなか優秀です。カメラは通常の画角用のものと、広い画角用の超広角の2眼構成。通常用はセンサーサイズも大きく(1/1.55型)、夜間での撮影にも強いのは従来モデルと同様。さらに手ぶれに強い光学式手ぶれ補正(OIS)も引き続き搭載しています。

 超広角用は、今回5030万画素に高精細化されたほか(従来は800万画素)、約2.5cmの接写撮影も可能になりました。以下のサンプル写真のようになかなか楽しい写真も撮れそうなので(食事なんかにもよさそう)、使い道はいろいろ考えられそうです。

【AQUOS sense9はこんなスマホ その3】デザインが大きく変わって、暖かみのある印象に

 この春からシャープ「AQUOS」スマホはデザインが大きく変わったのも話題になっています。

 無印良品などで知られる三宅一成氏が手がけたデザインは、暖かみのある色合いと、カメラ部分が円形でも線対称でもない自由曲線が採用されているのが、スマホの中では独特な雰囲気を出しています。

 今回のAQUOS sense9はカラーを6色用意。黒白のモノカラーに、グリーンとコーラル、さらに背面とカメラ部が色分けされたブルーとグレージュとそれぞれ特色があります。

 ちなみに本体はアルミの削り出しで側面まで一体成型でできており、サラサラとした手触りが気持ちいいのと、本体の軽さを加えた、耐衝撃性能の高さも売りの1つとなっています(ハンドソープやアルコール除菌シートでの洗浄にも対応しています)。

ステレオスピーカーにマスク対応の顔認証、ネットワーク対応まで細かなところも完成度高

 日本メーカーらしく、細かな部分まで作り込まれているのもAQUOS sense9の魅力です。

 まずはステレオスピーカーの搭載。案外気にする人は少ないのですが、スピーカーステレオ対応なので、動画を見るときも臨場感が全然違います。常にイヤホンを着けるという人には関係ないかもですが、注目したいポイントです。

 あとはロック解除時の操作。普段は右側面にある電源ボタンに指紋センサーが搭載されているのですが、顔認証も可能で、さらにマスクを着けたままでも対応してくれます。

 ちなみに持ち上げると自動で画面点灯、すぐに顔認証でロック解除してホーム画面に移動まで進むので、すぐに使い始められるのが便利です。

 ネットワーク対応も注目点です。最近ではスマホをキャリアからではなく、SIMフリー版を単体で購入するという人も多くなっていますが、ミドルクラスで多い海外メーカー製モデルでは、ドコモの5Gネットワークに完全には対応していない製品が多くなっています(ドコモ5Gの4.5GHz帯)。

 その点、AQUOS sense9はドコモ/au/ソフトバンク楽天モバイルと4大キャリア全部が販売しており、各社のネットワークにバッチリ対応しています。どのキャリアを使っていても、今後乗り換えることがあっても、安心して使い続けられます。

価格は販売元によって異なるが、約6万円から

 気になる価格は以下のとおりです。メモリー6GB/ストレージ128GBとメモリー8GB/ストレージ256GBの2モデルがあり、単体で購入できるSIMフリー版の前者のモデルで約6万円から。

SIMフリー
・6GB+128GBモデル 約6万円
・8GB+256GBモデル 6万円台後半

NTTドコモ
・6GB+128GBモデル 6万7100円

au/UQ mobile
・6GB+128GBモデル 6万4980円

ソフトバンク
・6GB+128GBモデル 6万9840円

楽天モバイル
・6GB+128GBモデル 5万7900円

 キャリア版については少々高くなっていますが、2年後での端末返却による実質負担額の低減や各種割引などが適用されることもあるので、そこは個別に判断するといいでしょう。

【まとめ】十分な性能を持ちつつ価格は手頃で安心して選べるスマホ

 従来モデルからの正常進化形とも言えるAQUOS sense9。普段使いに十分な性能を持ちつつ、約6万円からという価格は手頃と言っていいでしょう。あと、軽いのは本当に◎なので、実際に店頭などで持ってみてほしいです。

 特に今回はディスプレーとデザインが良くなったのもいいですね。画面の動きが滑らかになって進化を感じられますし、デザイン面では嫌味がなく、広いユーザー層に受け入れられそう。

 特にスマホに詳しくない人に「iPhone以外でどれ買ったらいいの?」と聞かれた際、勧めやすい1台ではないでしょうか。

シャープ「AQUOS sense9」の主なスペック

ディスプレー
 6.1型Pro IGZO OLED(1080×2340)
 リフレッシュレート120Hz対応

CPU
 Snapdragon 7s Gen 2

メモリー/ストレージ
 6GB/128GB または 8GB/256GB
 microSD増設対応

OS
 Android 14(OSバージョンアップ最大3回、セキュリティアップデート5年を予定)

対応バンド
 5G NR:n1/3/28/38/40/41/77/78/79
 4G LTE:1/2/3/5/8/12/17/18/19/21/28/38/40/41/42
 W-CDMA:1/2/5/8
 4バンドGSM

無線LAN
 IEEE802.11ac

カメラ画素数
 約5030万画素(標準)+約5030万画素(広角)
 インカメラ 約3020万画素

バッテリー容量
 5000mAh(36W充電対応)

FeliCaNFC
 ○/○

防水/防塵
 ○/○(IP68)

生体認証
 側面指紋センサー+顔認証(マスク対応)

SIMスロット
 nanoSIM+eSIM

USB端子
 Type-C

カラー
 ブラック、ホワイト、グリーン、コーラル、グレージュ、ブルー

 
【みんな大好き】スマホで迷ったら「これ!」と推せる、シャープ「AQUOS sense9」