堤防と市街地を回避します。

「チーバくんの鼻先」をショートカット

千葉県道26号境杉戸線のバイパスが、2024年11月15日10時に開通します。

県道26号は埼玉・千葉・茨城3県にまたがる道路で、利根川から江戸川が分かれる千葉県の北端部、野田市関宿地区(旧関宿町)を横断します。

今回開通する区間は、江戸川の関宿橋東詰(関宿台町)から関宿元町までの800mです。

現在、埼玉県幸手市側から関宿橋(江戸川)を渡ると、県道は大きく左へ折れ、堤防から降りて市街地へ向かう間に急カーブや狭い箇所が存在します。バイパス開通後は、関宿橋から真っすぐ、築堤で市街地へ降りていき、そのまま利根川の境大橋へ接続し、茨城県境町へ抜けることができます。

この県道は、3県が近接する地域の幹線道路であり、圏央道の幸手IC、五霞IC、境古河ICをそれぞれ連絡するような役割も持ちます。その途中のボトルネック部が解消されるとともに、歩道空間が確保され地域の安全性も向上するそうです。

ちなみに、この旧関宿町の位置は千葉県のキャラクター「チーバくん」のいわば“鼻先”にあたりますが、その突端の利根川江戸川の分岐点付近は、実は茨城県(五霞町)に属します。

狭隘な野田市関宿の市街地をゆく境杉戸線の現道。関宿橋から市街地へ向かう際に急カーブがある(画像:千葉県)。