一抜けはなし。
安全保障上重要な計画であると再確認
イギリスのキア・スターマー首相が日伊と共同で進めている「次期戦闘機」開発計画にゴーサインを出したことが2024年11月8日、イギリスメディアで報じられました。
同計画は、イギリスでは「テンペスト計画」とも呼ばれ、日本国内ではグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)と呼ばれているものです。英伊空軍のユーロファイターと日本の航空自衛隊が運用しているF-2を置き換える、第6世代ジェット戦闘機共同開発プログラムになります。
同計画は元々、保守党政権時代に確定していましたが、2024年7月の総選挙で労働党が14年ぶりに政権を奪回したことで、計画が見直しになるのではという情報が出ていました。
報道によると、11月5日の閣僚会合で改めてGCAPの開発計画継続の方針が決まったようです。その後議会でも、マリア・イーグル防衛調達・産業担当相が同計画について、安全保障上重要なものであり最優先で取り組むことであると強調しました。
ただ、すでに政権交代後の2024年10月、国防省の予算のなかでGCAPと、GCAPや無人航空機などで構成されるFCAS(将来戦闘航空システム)に関する2025年度の支出を、当初計画の14億6000万ポンドから1億6000万ポンド削減し、13億ポンドとする方針を明らかにしています。この予算削減の影響が、今後どう出るかはまだ分かりません。
なお、同計画は2027年までに最先端の機能を披露することが期待されており、2035年までには機体の就役を実現する方針で2024年現在は動いています。
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