人間にとって、地球上で一番危険な生き物は何だろうか?
サメ? ヘビ? 人間?
何を危険と定義するかで答えはもちろん違ってくる。個人的には植物が一番怖いと思うわけだが、とりあえずターゲットを動物に絞ってみていくと、なんと、あの小さな生物こそが人類最大の敵だったようだ。しかもダントツである。
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ちなみにこのデータは2014年に公表されたものなので、もしかしたら現在とはちょっと違うかもしれないが、以下のリストにあがっている生物が危険であることは覚えておこう。
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一位は断トツで蚊
なぜ蚊はこんなに危険なのか?蚊は深刻な病気を媒介するからである。
最悪なのがマラリアで、毎年200万人もの人が罹病し、うち60万人もの人が亡くなっている。
世界人口の半分を脅かし、毎年この病気のせいで何兆円という経済上の損失を生じさせている。ほかにも、蚊は、デング熱や黄熱病、脳炎などを媒介する。
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蚊には2500種類もの種類があり、南極以外の世界中どこにでも生息する。繁殖期の地球上の蚊の総数は、地球上のすべての生物の中で、シロアリとアリに次いで世界で3番目の数になる。
パナマ運河建設当時、人がバタバタと死んで行ったが、それは全て蚊のせいである。
蚊はまた、人間の居住パターンにも大きく影響を与えている。マラリア発生地域の多くでは、人々は沿岸部から内陸部へと移住して行った。なぜなら海辺にはマラリア蚊が多く、内陸部には少ないからである。
蚊が人類に与える影響をまじめに考えると、もっと蚊に注目してもいいように思う。
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サメは年に12人も殺さないのにアメリカでは毎年テレビでサメを特集する週がある。蚊は毎年こんなに人を殺すのに、テレビで蚊を特集する週はほとんどない。
ちなみにこの表は、ビル・ゲイツのブログ「ゲイツ・ノート[http://www.gatesnotes.com/Health/Most-Lethal-Animal-Mosquito-Week]」より引用したものだ。ビルゲイツは今年、蚊にいたく注目しているようだ。
ゲイツ・ノートでは今週は「モスキート・ウィーク」を設けたそうで、蚊についての話題が満載となっているので、興味のある人はチェックしてみるとよい。
コメント欄でクマを気にしている人がいたようなので調べてみた。別のデータによるとクマが人を殺す数は年間90人くらいだそうだ。
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