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服やかばんに取り付けられている「スライドして開閉できる留め具」のこと、何と呼びますか? 少し前までは「チャック」と呼ばれていましたが、最近では「チャック」と呼ぶと「おじさん、おばさんくさい」「ダサい」と思われてしまうようです。今どきの若者たちは、「チャック」のことを何と呼んでいるのでしょうか。
「『ファスナーですよ』って言われちゃった」
実は、「チャック」という呼び名は、若者の間では一般的ではなくなっています。SNS上でも「若い子はチャックって言わないらしくて、『ファスナーですよ』って言われちゃった」「チャックが通じなくて、絶望を感じた」といった困惑の声が。若者からは「さすがにチャックって聞くと、古くさく感じる」「チャック呼びはダサくて笑っちゃう」といった声が上がっていました。
中でも“死語”になっているのが、「チャック」の言葉を使って静かにすることを表す「お口チャック」。幼い頃に親から言われた人も少なくないと思いますが、現代の若者には受け入れられないようで、「『お口チャック』と言ったら若い子に爆笑されたんだが……」などの声も。
最近では「チャック」よりも、「ファスナー」や「ジッパー」といった呼び方が主流になっているようです。しかし、そもそも最初に生まれた言葉は「ファスナー」。1891年にアメリカで靴ひもに代わる便利なアイテムとして開発され、名づけられられたのが始まりです。英語で「しっかりと閉じる」という意味の“fasten”が語源で、“slide fastener(スライドファスナー)”とも呼ばれます。
また、「ジッパー」はファスナーを閉める際の音“zip”から生まれた呼び名。1921年にアメリカのメーカーによって名付けられました。もとは特定商品名でしたが、現在は一般名詞として広く使われていて、英語圏でも通じます。
一方の「チャック」は、アメリカから入ってきたファスナーを日本の会社が名付けたもので、巾着袋の「ちゃく」に由来する和製英語。そのため、「チャック」は日本でしか通じない言葉です。
もとは同じものを指す言葉だった「チャック」「ファスナー」「ジッパー」。中でも若者たちに「古い」「ダサい」という印象を持たれている「チャック」は、そのうち海外どころか日本でも通じなくなる日が来るかもしれません。
オトナンサー編集部
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