『男子高校生の日常』の「ヒデノリ」は、「タダクニ」「ヨシタケ」ら3人のリーダー格といった存在で、バカな事も率先しておこないます。見た目は、メガネ(伊達メガネ)をかけて知的な感じがしますが、普段の行動はその期待を大きく裏切ります。文学少女をはじめ、女子から好意を寄せられる事もありますが、本人はそれらに全く気付いておらず、彼女はいません。「タダクニ」がいた頃はボケキャラでしたが、「タダクニ」の出番が少なくなると、物語の進行役も担うようになります。今回は、そんな「ヒデノリ」の魅力についてご紹介したいと思います。


【最新ランキング】もっとも好きな漫画家ランキング2015 TOP30!


【※一部、ネタバレの内容を含む可能性が御座います。ご注意下さい。】


■主要人物のリーダー格

 ヒデノリは、タダクニヨシタケらと最初から登場する、『男子高校生の日常』における主要キャラのひとり。バカなことを率先しておこない2人を巻き込むなど、3人の中のリーダー格でもあります。そのためか、ヒデノリの登場する話は多く、『男子高校生の日常』の主人公と勘違いされる事もありますが、『男子高校生の日常』の主人公はあくまでタダクニであり、ヒデノリではありません。

■女子にモテる

 ヒデノリといえば、文学少女との話が有名です。文学少女とは、ヒデノリが土手で寝ていた時に出会った文学を愛する少女で、自作小説のシチュエーションと同じような状況で出会ったヒデノリに好意を寄せ、何かにつけてヒデノリに纏わりつきます。土手でエンカウントすることもあれば、街中でヒデノリを追いかけ回すことも。ヒデノリ自身も迷惑には感じているようですが、ヒデノリは、他人を思いやる所があり、文学少女の気持ちもわかるため、特に避けるような事もなく、会った時は適当にあしらっています。その他の女子から好意を寄せられる事もあり、作中では唯一といってもいいモテキャラとなっています。

■他人を思いやり気遣う事が出来る

 ヒデノリは、他人を思いやり気遣う事が出来ます。先にあげた文学少女の事もありますし、タダクニ妹が暴力を振るわれていると相談に来た時、万が一を考えてタダクニ妹と彼氏が会う場に行き、密かに監視したり、自ら氷に滑って転んだ時、助けに来たミツオ君にを気遣う(結局ミツオ君はその気遣いに気付かずに転びましたが)一面もあります。バカな事をやらかすだけでなく、人を思いやる事も出来る。こういったオールマイティなところがヒデノリの魅力であり、制作側に取ってもその使い勝手の良さが、ヒデノリの登場する話が多い理由なのでしょう。

 ちなみに、アニメのCVは『銀魂』の「坂田銀時」役などで知られる「杉田智和」さんが担当されています。アニメでは、「杉田智和」さんが原作にはないセリフをアドリブで入れることもあるようで、それがアニメ版ヒデノリの魅力の1つにもなっています。


【原稿作成時期の都合により、内容や表現が古い場合も御座いますがご了承下さい】


★記者:しゅるま(キャラペディア公式ライター)

(C)CHARAPEDIA