中国の大手ポータルサイト「新浪網」は7日、自国とパキスタンが共同開発した戦闘機「FC-1/JF-17サンダー」について「いかにして輸出の困難を消去するか エンジンロシアに頼らないことで解決」と主張する記事を掲載した。

 FC-1の初飛行は2003年。中国国外ではJF-17の型番で呼ばれる。中国における愛称は「梟龍」で、パキスタンなど中国国外では「サンダー(Thunder)」。中国では国外での話題の場合には、同機を「サンダー」の中国語訳である「雷電」と呼ぶ場合が多い。

 記事は、多くの国が自主兵器の開発を望み、着手する例も多いが「成功例は多くない」と指摘。その理由を「国防工業はひとつのシステムであり、関連技術と産業だけでなく、一般的工業の基礎がすべてかかわってくるから」と指摘。パキスタンの軍需工業の成功は「未来に属すもので不確定要素も多い」が、「中国が来てくれ」、「サンダーをもたらしてくれた」おかげで、道しるべができたと主張した。

 パキスタンについては、「世界で人口が最も多く、最も重要なイスラム国家のひとつ」と記述(解説参照)。同国の国教であるイスラム教について「尊敬に値する宗教」と称讃し、パキスタンは、イスラム原理主義を「イスラム教でないとして排除している」と紹介。「サンダー」を「初のイスラム戦闘機」と形容した。

 同機は「低価格と適切な性能」により、多くの中小国家が魅力を感じていると解説。現状においてサンダー輸出の大きな障害になっているのは「ロシアが供給するエンジンの不安定要素」であり、中国が国産の先進的エンジンを開発できれば、「サンダー」に対する関心はさらに高まると主張した。

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◆解説◆
 国民の多くがイスラム教を信仰する国、いわゆる「イスラム教国」で人口が最も多いのはインドネシアで2億4990万人(2013年)。パキスタンは第2位で人口は1億8210万人(同年)。インドヒンズー教徒などが多いがイスラム教人口も1億6000万人程度。それ以外にイスラム教信者が多い国は、バングラデシュの約1億4500万人、エジプトとナイジェリアの約7800万人など。(編集担当:如月隼人)(写真は新浪網の7日付上記記事掲載頁キャプチャー4月20日に公式訪問した中国の習近平国家主席の乗機をパキスタン空軍の「JF-17」8機が護衛した)