九里は今季、開幕投手を務めていた(C)産経新聞社

 オリックスは12日、広島から海外フリーエージェント(FA)権を行使していた九里亜蓮投手(33)を獲得すると発表した。

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 九里は2013年にドラフト2位で亜大から広島に入団。2021年には自己最多の13勝(9敗)を挙げ、最多勝のタイトルを獲得。今季も開幕投手を務め、勝ち星は7勝(10敗)とそこまで伸びなかったがイニングイーターとしても知られ、広島チームカラーともいえるタフネス右腕であるだけに去就が注目されていた。

 一方でかねてから海外志向で知られ、今回の海外FA権行使においてもメジャー移籍を第一に目指しているとも見られていたが、このたび、オリックスから電撃発表となり、ファンの間でも様々な反応が出ている。

 「MLBじゃなかったの?」「まさかのオリックスか」という驚きの声とともに広島を支えてきた投手陣の柱の一人だっただけに「どこに行っても応援する」「今までありがとう」と、新天地での活躍を願う声も続々とネット上では出ている。

 2021年からリーグ3連覇を果たしたオリックスにとっても、今季は規定投球回に到達した投手がおらず、5位に沈んでいた。宮城大弥東晃平曽谷龍平山下舜平大といった才能豊かなプロスペクトに加えて、経験豊富なベテラン右腕が加わることで、投手陣に厚みが増すことは間違いない。

 背番号は「22」に決定。広島から関西へ、場所を替えて再びの勇姿を期待したいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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