世間で流行っているものを、年上が知らなかったとき、「時代遅れだなー」と思った経験は、ありませんか? ですが、年齢を重ねるにつれて、だんだんと年下の会話についていけなくなっている自分に気づいたりすることも……。世代間で話が噛み合わず、自分が年をとったことを実感させられたエピソードを、社会人の男性のみなさんに聞いてみました。
■テレビや音楽の話題がカオス!
・「自分(26歳)と後輩(20歳)で話していて、流行っている歌手の話題にまったくついていけなかった」(26歳/農林・水産/技術職)
・「テレビ番組やCMの話をしたときや、使っていた文房具の話なんかが通じない」(29歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
ひとむかし前ならば、情報を得るのはとにかくテレビがメインで、流行をつくりだすのもテレビでした。ところが、最近ではネットが普及し、いつでもどこでも自分が興味のある情報を手に入れることができるようになったため、年齢差がさほどなくても共通の話題が少なくなってきたようにも感じます。
■あの○○が、すでに過去のモノ扱い!?
・「スーパーファミコンをレトロゲーと言っていて、ジェネレーションギャップを感じた」(26歳/情報・IT/技術職)
・「常に“ヤバイ”と言っている。“ヤバイ”の使い方がちがうなと思った」(28歳/医療・福祉/専門職)
アベックのことをカップルというようになったり、スパッツをレギンスと言うようになったり……、同じものを指すのにも呼び方で世代がわかってしまいことも! 以前は「マズいことが起きた、どうしよう」という使われ方のみだった「ヤバイ」も、今は肯定的な意味で使われていますしね。
■世の中の背景が強く影響する
・「30歳未満の人と話すと『好況』という景気の状況を知らないので、循環で物事を考えていないことがあるように思う」(35歳/勤続・鉄鋼・化学/その他)
・「政治経済思想文化について、感心がまったくない(笑)」(37歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
バブルを知らず、不景気を生きてきた若者たちにとっては、お金は回すものではなく、貯めるものという考え方のほうがしっくり来るのかもしれませんね。バブルを知っている年齢の人からすると、その感覚に違和感を覚えることがあるようです。
■カラオケでしらける
・「知らない歌を歌われる」(30歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「自分が30歳のとき、20歳の女の子と音楽の話をしたら、全然ちがった」(33歳/学校・教育関連/専門職)
今は世界中のさまざまな音楽や映像がネット配信でかんたんに視聴できる時代。一緒にカラオケに行って、自分はまったく知らないマニアックな曲を披露されても「これが時代だ」と自分を納得させるしかないのかもしれませんね。
若かりしころ、自分の瞳に世の中の大人はどのように映っていたでしょうか。その年齢になったとき、「思っていたほど○歳って大人じゃないな」と思ったことはありませんか? ですが、そう思っているのは自分だけかも。年下から見れば「目上の大人」にほかならないのです。無理して若い人に合わせる必要は、もちろんないですが、流行はわからなくても感性は若いままでいたいものですね。
(ファナティック)
※画像は本文と関係ありません
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