「中学受験と習い事との両立」

中学受験のための勉強を始めるようになると、それまでの習い事をこのまま続けるべきか、一度中断するか、またはやめてしまおうかと悩む時があります。

我が家の子どもたちも、いくつかの習い事をしていました。ピアノから始まり、サッカー、書道、英会話、スイミング、少年野球などでした。

その中で、子どもの気持ちと親の独断で、ピアノと書道と野球はできるだけ続けたいと考えました。

ピアノはレッスンの回数を減らして続けていたのですが、だんだん子どもが負担に感じるようになってしまいました。とても厳しい先生だったこともあり、ピアノに行くのを嫌がるようになってしまったので、思い切って6年生からは休ませました。レッスンは休んでいたのですが、家では気分転換に自分の好きな曲を自由に弾いていました。

少年野球は、公式の試合が日曜日に入ります。6年生になると日曜日には塾があったので、試合には毎回出られなくなります。試合に出ないと周りにも迷惑をかけてしまうし、逆に試合だけ出ても日々頑張っているメンバーに悪いと思ったので、6年生になってからは、たまに練習だけに参加して体を動かしていました。身体を動かすことは、よい気分転換になっていたようです。

書道は、短時間で済み、昇段試験があったので励みにもなりました。途中何週間かお休みした期間もありましたが、負担が少なく、正確な文字を書くことができたので、続けて良かった習い事だったと思います。

少年野球と書道は受験が終わってからすぐに復活し、ピアノは中学に入学してから復活しました。

このように、我が子は中学受験前の約一年間はほぼ勉強に専念していたのですが、中学校に入学してみると、受験の時でも習い事を続けていたという子も居たのです。しかも、その子が続けていた習い事の能力は、どの子もとても高くて驚くほどでした。そのような子は、受験勉強と好きな習い事の両立がしっかりできていたのでしょう。

ですから、子どもに習い事への熱意が感じられるなら、いつになったらやめようと決めてしまうのではなく、子どもの様子を見ながら続けて、どうしても子どもに負担がかかっていると感じるようになったら中断すればいいのではないかと思います。

一番の課題は、受験勉強と習い事の時間の使い方だと思います。やりたい習い事との両立ができるように時間の使い方を工夫して、親子で納得のいくまで続けられたらいいですね。



【著者プロフィール】さんこ

「ほめて信じる」をモットーに子育てを行い、3人の子どもたちは中学受験!そして3人とも難関中学へ。

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