西回りで寒気南下、名古屋で初の積雪 天気と気温のまとめ(1月5日~1月11日)

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2025年1月5日1月11日の天候のまとめです。

■今期間(1月5日1月11日)の天候のまとめ
 平均気温は、寒気が西回りで南下したことにより、北日本ほど平年より高く、西日本ほど平年より低かった。平年差は広島や鹿児島で-1.9℃、福岡や長崎で-1.8℃など、西日本は平年に比べて顕著に低かった所が多い。
 降水量は、強い寒気が南下して冬型の気圧配置が強まったことや、本州の南を低気圧が進んだことで、本州付近は平年より降水量の多くなった所が多い。一方、北海道日本海側・太平洋側や東北北部の太平洋側、西日本の日本海側では平年より少なく、札幌は平年の半分以下の降水量だった。
 日照時間は、冬型の気圧配置が強まったものの、太平洋側も南岸低気圧の影響を受け、全国的に平年並みの日照時間となった所が多い。一方、北海道や東北北部の日本海側や近畿北部の一部では平年よりかなり多くなり、秋田では平年の2倍以上の日照時間となった。

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【今期間の天候について】

■気圧配置の特徴
 5日、本州付近は冬型の気圧配置が緩み、移動性高気圧が本州を通過。ボッ海付近の低気圧が明け方にかけて日本海へ進んだ。6日、前線を伴った低気圧が本州南岸を通過。7日、二つの前線を伴った低気圧は日本の東海上へ遠ざかった。日本海を低気圧が東進し、日中に東北を通過。日本付近は冬型の気圧配置が強まった。8日、発達した低気圧がオホーツク海を西に進み、日本付近は強い冬型の気圧配置となった。9日、本州付近は、前日に引き続き強い冬型の気圧配置。オホーツク海を低気圧が南西に進んだ。日本海では、JPCZ上に低気圧が発生し東進。夜には三陸沖の気圧の谷で低気圧が発生し、東北東に進んだ。10日、日本付近は強い冬型の気圧配置が続いた。北海道オホーツク海側から日本海側へ低気圧が南西進し、その後は不明瞭となった。11日、午前を中心に強い冬型の気圧配置が継続。夜にかけて次第に緩んだ。
■降水
 5日、午後から北日本で雨や雪の範囲が拡大。九州でも雨の降り出す所があった。6日、九州や紀伊半島、静岡や伊豆諸島など、太平洋側で雨量が多くなった。7日、日本海側を中心に雪や雨が降り、太平洋側も変わりやすい天気となった。神戸や高松、大分、徳島で初雪を観測。8日、北陸や甲信で雪が強まり、岐阜県の河合では3時間降雪量20cmを記録した。9日、北~西日本の日本海側を中心に雪が強まり、新潟県の下関では3時間降雪量が昨冬までの1位の値以上の降雪を記録。大雪・暴風雪警報が発表された所があった。10日、今季最強寒波の影響で、日本海側を中心に積雪増加。山沿いでは2mに迫る勢いとなった。名古屋などで今季初の積雪を観測した。11日、冬型の気圧配置が続き、日本海側の山沿いを中心に朝まで雪が強まった。北陸では今季初の積雪2m超を記録。日中にかけては次第に降り方が弱まった。
■気温
 5日、放射冷却の影響で朝は今季一番の冷え込みとなった所が多かった。東京は今シーズン初めての冬日となり、今季最低の記録を更新。6日、上空の寒気が後退したため北日本の寒さは和らいだ。一方、関東から西では日差しが少なく気温の上昇は控えめで、真冬の寒さとなった。7日、西日本各地で10℃に届かず、真冬らしい寒さとなった。8日、最高気温は10℃に達しなかった所が多く、各地で厳しい寒さとなった。一方、関東は寒気の影響は少なく、日差しが届いたことで気温が比較的高くなった。9日、前日に引き続き各地で冷え込みが厳しく、西日本では気温が日中にかけて右肩下がりとなる所が多かった。10日、冬日が今季最多となり、800地点を超えた。島嶼部を除くと最高気温が10℃を上回ったのは静岡県の網代(10.8℃)と神奈川県の海老名(10.1℃)の2地点のみ。11日、前日に比べると各地で気温が高くなったが、上空の寒気は居座り続けたため、各地で真冬の寒さとなった。

西回りで寒気南下、名古屋で初の積雪 天気と気温のまとめ(1月5日~1月11日)