通勤途中にグノシーやスマートニュースなどのアプリを使い、情報収集をしている会社員も多いのでは? ひと昔前までニュースチェックする手段は新聞、テレビが専らだったが、スマホが普及したことで若者を中心に情報収集の仕方に変化が起きている。実際「教えて!goo」でも「新聞購読して読んでいる?」と聞いてみたところ、時代の変化を感じさせる回答が多数集まった。

ネットがあるため購読をやめたという声も

「今はネットでいろいろ知ることができるから読んでいない」(たか丸さん)、「新聞でしか得られない記事があるのは、承知していますが、値段が高い。見たくないチラシばっかり入ってくる。どんどん新聞紙がたまる。なので、もう、何年も購読していません」(fusenさん)とネットで情報を仕入れている人は多く、なかには新聞購読を止めたという投稿もあった。

一方で、「2紙、購読しているよ。ネットの記事はどうしても偏るからね。それとじっくり読もうと思えば、新聞が一番、ネットでは限界がある」(さとうまさるさん)、「毎朝目を通しています。地方紙ですが必要な情報等は記載されていますし、ネットニュースよりも頭に入ってきます」(コータローさん)と世の中の情勢を把握するのに、やはり新聞は欠かせないという意見も目立った。

■新聞を読むメリットとは?

社会人として新聞を読むのは常識」と教わった人も多いだろうが、ネットニュースが読める時代になった今、紙の新聞を読むメリットにはどんなことが考えられるだろうか。キャリアカウンセラーの安達瑠依子さんにお伺いした。

「理由は大きく二つあります。一つは自分の関心分野以外にも接する偶然性が新聞にはあることです。ネットニュースを見る方は、自分の関心がある分野のニュースサイトの見出ししかクリックしません。自分の関心分野とそうでない分野で、情報への接触が二分されてしまいます」(安達瑠依子さん)

確かにこの辺りはネットアプリの特性が出ていると言えそうだ。新聞であれば自分の興味のない情報も勝手に目に飛び込んでくる。初めは興味がない記事もつい読んでしまうこともあるため、結果的に世の中の情報を効率よく把握できるのは、ネットよりも新聞なのかもしれない。

ネット、紙の特性を理解するのが大事

「二つ目の理由は新聞の記事は自分次第で流し読みもできるし、熟読や保管など残すことがたやすいからです。新聞記事はそのまま新聞を取っておくことも、場合によっては切り取って保管したり、アンダーラインを引いて、さらに関連する情報を収集するための足掛かりになったりします」(安達瑠依子さん)

「もう一度あの記事の内容を確認したい!」といった場合、ネットだとお気に入りに保存された中から探す人がほとんどだろう。だが、ブックマークをするとあっという間に増えてしまい、探し出せないことも少なくない。その点、新聞は手に取ることができるため、活用の仕方も自由自在である。

いうなればネットと紙の特性の違いとも言えるかもしれないが、双方に利点はある。シチュエーションに応じて取捨選択し、賢く情報を仕入れることが今の時代には求められているのかもしれない。皆さんはどう考えるだろうか?

●専門家プロフィールキャリアカウンセラー 安達瑠依子
リクルート出身。ITベンチャーやブライダルなどの上場企業で人事責任者として採用や人事制度設計に携わりコンサルタントに転身。地方自治体の面接官も経験。現在は企業向けのコンサルから転職希望者や公務員受験者の面接対策の指導に活動を広げている。

柚木深つばさYukimi Tsubasa

インターネット全盛の今、新聞を読むメリットはあるのか?