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 ときに自然は恐ろしく、非常に残酷だ。ここでは、獲物をもっともおぞましい方法で死に至らしめる9の捕食者たちを紹介しよう。かなりショッキングな映像もあるので、閲覧注意

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1.獲物を生きたまま吸い尽くす虫の幼虫

 まずは、epomis beetleというオサムシ科の甲虫の幼虫だ。この幼虫はカエルなど両性類の体にとりついて死ぬまで吸血しつくす。

 カエルがこの幼虫を捕食しようと近づくと、触覚を上下左右に大きく動かし、とげのついた下顎を開け閉めしてわざと攻撃を促すような仕草をする。

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 カエルが舌で素早く幼虫を捕らえようとしたとたん、幼虫はその攻撃をかわして、カエルの皮膚にとりつき、そこから体液を吸い尽くすのだ。

 捕食者と獲物の関係の10%は、小さなほうが大きな獲物を食べる。しかも獲物をおびき寄せるのではなく、自ら攻撃を仕掛けるのだ。

2.崖から獲物を突き落とすイヌワシ

 山の上にいるヤギを崖から引きずり突き落とすイヌワシ。シンプルだが効果的。そして恐ろしい手法。

3.獲物が疲れ果てるまで追いかけるシャチ

 シャチは魚、アザラシペンギン、イカ、ウミガメ、ときにはサメまで、さまざまな生き物を獲物にする。特に同類のクジラが好物の獲物のようだ。

 シャチは群れで狩りをし、コククジラマッコウクジラを待ち伏せする。獲物の体力を奪うために、ものすごいスピードで体当たりして、かなりの傷を負わせる。

 母親とその子どもに狙いを定めて長時間執拗に追いかけ、母親が疲れ果てて、もう子どもを守ってやれない状態にする。

 そして子クジラの滋養のある舌や柔らかい肉を堪能するというわけだ。シャチは時速55キロもの速さでイルカを追いかけ、体当たりして水中から弾き飛ばして背骨を砕くという。

4.獲物を引き裂くチンパンジー

 野生のチンパンジーの狩りの仕方は、特に胸が悪くなりそうだ。獲物は捕まると、文字通り体を引き裂かれて食べられてしまう。チンパンジーは仲間同士も同じようにして襲うことがあるという。

5.獲物を麻痺させて貪り食うトガリネズミ

 長い鼻をもち、ネズミに似たおとなしそうなこの動物は、どうみても恐ろしい捕食者には見えないが、実はとんでもない奴だ。

 北米のトガリネズミ(ブラリナトガリネズミ)は、下顎の唾液腺から毒を出して、獲物を麻痺させる。獲物はすぐには死なず、しばらく生きているため、トガリネズミは何日もそのまま貪り食うことができる。

 ネズミを何日もしゃぶりつくしていたり、ゴミムシダマシが死ぬまで、15日間も食べ続けていた例も観察されている。

 トガリネズミは、自分の体重と同じくらいのミミズや昆虫、木の実やネズミなどを毎日のように食べる。

 この毒液は調合されてコリシディンという風邪薬に使われ、人間には無害だ。麻酔の効能は、偏頭痛、筋筋膜性疼痛症候群、神経筋障害、さらにしわなどの治療などに使われる。

6.顎で噛み砕くイリエワニ

 イリエワニは最大の爬虫類で、もっとも恐ろしい捕食者だ。獲物を噛み砕く力はとてつもなく強い。

 ワニの歯は獲物の肉を引き裂くようにはできていないが、獲物をくわえ込み、逃がさないようにすることができるため、一度捕まったら逃れることはできず絶望的だ。

7.知能と力を併せ持つ戦略的捕食をするクマ

 クマが恐ろしいのは、すさまじい力をもつだけではなく、冷静沈着に獲物に近づいて殺す頭の良さも兼ね備えているからだ。

 いったん捕らえたら、獲物が死ぬのを待たずにすぐに食べ始める。グリズリーは体重が680キロにもなるものもいて、逃げ切れる動物はほとんどいない。

8.嚢状の葉の底に獲物を捕らえる食虫植物

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 まるでスターウォーズに出てくる砂漠のサーラックが現実になったようだ。嚢状の葉の底には液体がたまっていて、アリやハエなどの昆虫を甘い蜜のようなにおいで誘いこむ。

 獲物が近づいてきて嚢の中に落ちると、脱出できないさまざまな仕組みが待っている。滑って上れない嚢の内壁や、下に向いて生えた毛などで、獲物は逃げ出せない。獲物が溺れ死ぬと、バクテリアや酵素などさまざまな方法で滋養分を吸い取る。

9.子ザルの声を真似ておびきよせるヤマネコ

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 ブラジルの熱帯雨林に暮らすフタイロタマリンが、突然子ザルの悲痛な叫び声を聞きつけてパニックになって飛び出す。

 しかし、実はこの鳴き声はマーゲイという、物まねに長けたヤマネコが、タマリンをおびき寄せるために使う鳴き声なのだ。

 この驚くべき擬態が初めて観察されたのは2005年のこと。リスほどの大きさの8匹のタマリンがイチジクの木でエサを食べていたところ、突然、子どものタマリンの鳴き声が聞こえてきたが、研究者たちは獲物をおびき寄せるためのマーゲイの鳴き声であることを突き止めた。

 はじめにタマリンの偵察係が木から下りて調べにいき、4匹が後に続いた。マーゲイは即座に攻撃に出たが、偵察係はすぐにだまされたことに気づき、仲間に危険を知らせて救った。

 この時はマーゲイは狩りに失敗したわけだが、近くで観察していた研究者はそのハンティング戦略にいたく感心した。アマゾンの野生の猫科動物はジャガーピューマもそうだが、霊長類やげっ歯類などの鳴き声を真似て、攻撃範囲内におびきよせるという報告がある。

References: 9 Predators With The Most Brutal Hunting Techniques[https://gizmodo.com//9-predators-with-the-most-brutal-hunting-techniques-510100768]

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