来週前半は「春先取り」の暖かさ 来週末は再び寒波襲来か【週間天気】

画像

きょう16日(木)は、上空に強い寒気が流れ込んでいる影響で
北日本や北陸で雪の降り方が強まっています。

午前11時までの12時間降雪量は、
青森市酸ケ湯で49センチ、新潟県妙高市関山で42センチ、
新潟県津南町では40センチなどとなっており、
青森県秋田県には、大雪注意報が発表されています。

画像

午前11時の積雪深は、
青森市酸ケ湯では、積雪409センチと平年の1.6倍の積雪に、
青森市内でも119センチと平年の2.2倍の積雪となっています。

きょうの日中は一旦、日本海側の雪は弱まりますが、
夜からは前線を伴った低気圧が北海道やってきて、
津軽海峡付近を通過する見込みです。

このため、北日本を中心に再び荒れた天気となり、
積雪も増加する見込みです。

特に今回は、強い寒気が残っている所に
低気圧が真上を通過するため、
北海道の道南や東北北部を中心に平地でも雪が強まりそうです。

画像

日本海側と比べると、普段あまり雪が積もらない
北日本の太平洋側の平地でも積雪となり、局地的には積雪が一気に増える可能性があります。

広い範囲の大雪により、鉄道の運休、道路の渋滞や
通行止めなどの影響も、発生する可能性があります。

積雪の増加に十分注意し、屋根からの落雪、
電線や樹木への着雪にもご注意ください。

画像

●土日 比較的穏やかな天気 雪や雨の範囲は限定的●

今週の土日は、大学入学共通テストがありますが、
初日の18日(土)には、強い寒気は弱まる見込みです。

18日(土)は、朝まで日本海側で雪の降る所があるものの、
日中は高気圧に覆われて穏やかに晴れる所が多いでしょう。

ただ、前日までの大雪の影響が残る可能性があるため、
特に北日本や北陸周辺の方でお出掛けされる際は、
少し時間に余裕を持って行動すると良さそうです。

19日(日)になると、高気圧が日本の東の海上に離れ、
本州南岸に小さな低気圧いくつか発生する見込みです。

関東~九州の太平洋側では、沿岸部を中心に
にわか雨がありそうです。
試験に向かう際や、お出掛けをする方は、
念のため、折りたたみ傘があると安心です。

また、両日ともに風が強まることはなく、
比較的穏やかな天気となりそうです。


●来週前半は春先取りの暖かさ、後半は一気に寒さ戻る●

来週は寒気の影響を受ける日が少なくなり、
広く「春先取り」の暖かさとなる所が多いでしょう。

ただ、「このまま春!」とはいかず、
来週末からは再び強い寒気が南下し、寒波到来となる可能性があります。


画像

きょう時点で、20日(月)明け方と26日(土)夜の
上空の寒気の予想を比較してみましょう。

来週の前半は寒気が北上し、
平地で雪をもたらす寒気は北海道の宗谷地方まで北上する見込みです。

ただ、来週末に低気圧や前線が通過した後は、
強い寒気が流れ込み、26日(日)の夜には、
雪を降らす寒気が九州の南まで南下する見込みです。

まだまだ春まで一筋縄ではいかず、何度か寒波が到来する予想です。

来週前半は「春先取り」の暖かさ 来週末は再び寒波襲来か【週間天気】