ランボルギーニが2024年に過去最高の納車台数を達成! 2025年は強力な受注残でさらに快進撃が続く!? スーパーカーメーカーとしての戦略的計画生産とは

ランボルギーニの完全勝利にある背景とは

ランボルギーニは2024年に1万687台のクルマを納車し、2023年に比べ6%増。過去最高の納車台数を達成しました。同社は2025年に「レヴエルト」「テメラリオ」「ウルス」の新たなラインアップで勝負に挑みます。今回は、ランボルギーニの2024年の成功の要因を見ていきます。

一番売れたクルマは「レヴエルト」

ランボルギーニは、2024年に販売した各地域の台数はEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)地域が6%増の4227台を記録し、拡大をリードした。続いて、アメリカ大陸が7%増の3712台となった。APAC(アジアパシフィック)地域では3%の増加となり、合計2748台のランボルギーニが販売された。

販売台数トップの座に輝いたのは、V型12気筒エンジンを搭載するプラグインハイブリッドPHEV)の「レヴエルト」であった。2023年3月の発表以来レヴエルトは世界中の顧客の注目と関心を集め、2026年末まで続く強力な受注残を確保している。

レヴエルトと並んで、「ウラカン」も2024年の成功に重要な役割を果たした。ウラカンは生産サイクルの終わりに近づき、いよいよ後継モデルである「テメラリオ」にバトンを渡すことになる。2024年8月に発表されたテメラリオは、その革新的なデザインと世界トップクラスの技術的特徴により大きな注目を集め、正真正銘のスーパーカーとしての地位を確固たるものにした。

加えて「ウルスSE」が発表されたことで、ランボルギーニのラインナップの柱としてウルスシリーズの役割が強化された。このモデルは、独特なデザイン、最先端技術、そして卓越した多様性を兼ね備えたことで、大きな前進を遂げた。ウルスSEは世界規模で即座に好評を博し、同社のスーパーSUVセグメントにおけるリーダーシップを強化している。

これまでで最も強力な製品ラインナップで挑む

ランボルギーニにとって2024年は記録的な年となっただけでなく、重要な転換点となった。18カ月間に3つの新型モデルを発表し、サステイナビリティ戦略「ディレツィオーネ・コル・タウリ・プログラム」に沿って、完全なハイブリッドシリーズへの移行を完了。世界で初めて完全電動化された製品ラインナップを提供するスーパー・スポーツカーメーカーとなった。

2025年以降の数年間は技術への投資を継続し、イノベーションに重点を置くという姿勢を貫き未来の課題に立ち向かう。

ランボルギーニが2024年に過去最高の納車台数を達成

AMWノミカタ

10年前のランボルギーニの全世界の販売台数はわずかに2530台だった。その後2020年の工場のシャットダウンで台数を落としたこともあったが、順調に販売を伸ばして2023年に同社は初めて1万台を超える1万112台を全世界で販売した。

2024年の6%増の1万687台という数字は10年前の約4倍の販売となるが、かなり控えめな数字といっていいだろう。2018年に前年比の1935台増、2019年には2455台増と大幅に台数を伸ばしているが、それ以外は数百台から1000台程度の微増に留めている。いくらでも増産はできたと思うが、ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏の言う「需要と供給のバランスを戦略的に調整」した結果が生んだ意図的な数字だと思う。

そして3大マーケットのいずれかが足を引っ張ることなく成長している点もブランドの強さを象徴しているようだ。最高マーケティング兼セールス責任者のフェデリコフォスキーニ氏は、

「この結果は製品ポートフォリオの強さだけでなく、186のディーラーネットワークの重要なサポートと、当社が事業を展開している56の国際市場すべてにおけるブランドの確固たる存在感を反映しています」

と語り、一過性のブームではなくブランドが各マーケットに根付いていることを強調している。

2024年は、3モデルの投入によるプロダクトの強化、電動化の推進、数々の顧客イベントの実施、ブランドコラボレーション、レース活動と多くの実績を残した1年だった。2025年はレヴエルト、テメラリオ、ウルスの新たなラインナップで勝負に挑む。そして強力な受注残も後押して、ランボルギーニの快進撃はまだまだ続きそうである。

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ランボルギーニはこれまでで最も強力な製品ラインナップを提供する