ヤクルトで異彩を放ち続ける村上。その動向には米球界から熱視線が向けられている。(C)産経新聞社

 来オフの移籍に向けた動きは水面下で出始めているようだ。ニューヨークに拠点を置く放送局『YES Network』のマイケル・ケイ氏は、2025年オフのメジャーリーグ移籍を目指す村上宗隆ヤクルト)の獲得にヤンキースが関心を示していると伝えた。

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 現在24歳の村上は、今季で22年オフに締結した3年契約が最終年を迎える。推定年俸6億円で契約更改した昨年12月には「来シーズンは日本でやる最後のシーズンになると思います」と明言。以前から公言してきたメジャーリーグ移籍への強い願望を改めて強調した。

 すでに一部の現地記者やマニアの間で、来オフの移籍市場の“目玉”となりつつある和製大砲。その獲得を画策しているというのが、ヤンキースだという。

 村上獲得の動向を伝えたケイ氏は、ヤンキースが昨オフに山本由伸、今オフに佐々木朗希と立て続けに日本人スター選手の獲得に失敗している事実を指摘。さらに同氏は「さて、今オフには強打の一塁手であるムラカミがFAになる。ヤンキースが彼を獲得したいと思っているのは明らかだ」と断言。ピート・アロンソメッツFA)やクリスティアン・ウォーカー(→アストロズ)など大物一塁手がFA市場に出た今オフの補強が37歳のベテランであるポール・ゴールドシュミット(←カージナルス)との単年契約を結ぶだけに終わらせている背景が、村上獲得計画にあることを伝えた。

 さらに「ヤンキースは彼(村上)を獲得できれば最高だと思っている。私はそれを知っている。だから、一塁手と長期契約を結びたがらないのだ」と説くケイ氏は「ヤンキースは自分たちをより魅力的に見せる別のクリエイティブな方法を考え出さなければならない」と主張。日本人獲得のために、ありとあらゆる手を尽くすべきという持論を展開した。

 左打者有利と言われるヤンキー・スタジアムだけに、村上にとってメリットは小さくない。果たして、メジャーリーグ移籍を決意する和製大砲が、伝統のピンストライプのユニホームに袖を通す日は訪れるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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