
北朝鮮の外務省対外政策室長が17日、「米国とその追随国の軍事的挑発行為が日ごとにひどくなっている」とする談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
談話は、1月に入って「米空軍戦略偵察機が朝鮮半島上空に数回にわたって飛来してわが国家の戦略的縦深に対する空中偵察行為に狂奔した中、10日、ワシントンでは朝鮮半島での核戦争演習と米戦略資産展開の可視性増大を謀議する第4回米・韓『核協議グループ』会議が行われた」としながら、「15日には朝鮮半島付近の公海上空に米空軍のB1B戦略爆撃機が展開されて米・日・韓3者連合空中訓練が強行されたし、同日、米・韓空軍は今年に入って初めてとなる空中実弾射撃訓練を行った」と指摘した。
つづけて、「歴代最大規模の戦争演習の強行で昨年を締めくくった米国が追随国を動員した軍事的挑発で新年の序幕を上げたのは、地域情勢の不安定を招く主犯がほかならぬ米国であることを立証しており、今年、朝鮮半島の軍事・政治情勢が流れるようになる憂慮すべき方向性を予告している」と述べた。
そのうえで、「米国をはじめとする敵対国家の軍事的脅威に対応して朝鮮民主主義人民共和国がより圧倒的な戦争抑止力を保有することは、朝鮮半島地域で力のバランスを維持し、地域情勢の安全性を保障するための必須の要求である」とし、「最強硬対応戦略に従うより徹底かつ完璧な自衛権の行使で敵対勢力が企図する任意の軍事的挑発行為も強力に抑止し、国家の安全利益と地域の平和と安定をしっかり守るであろう」と強調した。

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