SNSやブログ「横山家のマンガ。」などで、「戦国コミケ」「新しいパパがどう見ても凶悪すぎる」など数々の人気作を発表し、ファンを魅了し続けている横山了一(@yokoyama_bancho)さん。そんな横山さんの作品のなかから、昨年立て続けに2~5巻が発行された「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を紹介。本作の制作秘話について、作者の横山さんに話を聞いた。

【漫画】本編を読む

エリート会社員の夫・シュウと妻・ユイ、そして一人娘・リエの3人家族で、一見、幸せなセレブ家庭のように見えていた薬師寺家。だが、シュウの浮気や義母・聡子との同居を勝手に決断したことに堪えきれず、ユイは家を出る。その後、不倫の証拠を掴んだユイはシュウに離婚を認めさせるものの、聡子は納得しておらず、ついに孫のリエを連れ去ってしまう!!母であるユイは、リエを無事取り戻せるのか!?

義母・聡子の暴走がますます激化し、目が離せない展開へと突き進む「どちらかの家庭が崩壊する漫画」。最終巻である5巻発売後、あらためて注目を浴びている漫画家・横山了一さんに制作秘話などについて聞いた。

――ついに悪事に手を染めてしまった義母・聡子。そうまでして、聡子はなぜ「理想の家庭」を手に入れたかったのでしょうか…。

夫が頼りにならず育児でギリギリなときに、向かいの幸せそうな家族をいつも眺めていたのが大きいです。もう少しそのあたりも、しっかり描きたかったですね。

――シュウとユイがヨリを戻すのかな…という雰囲気でしたが、ユイの決断がかっこいいなと思いました。

ここまでの事態になってしまったら、やはりヨリは戻さない方がいいと思います。(同じく漫画家の)嫁さんにも「ヨリを戻させるな」ときつく言われました(笑)。

――終盤では、強烈なドライビングテクニック(?)を見せるコハルたちの登場に、深刻な状況なのに笑ってしまいました。コハルたちは、横山さんの別の作品の登場人物ですよね?

WEBに掲載していた漫画「新しい叔父がどう見ても怪しすぎる」シリーズに出てくるキャラクターたちです。引きこもりの男が姪っ子を頑張って育てる話です。よくほかの作品に出張したりしてるんですが、家庭崩壊シリーズにもつい出してしまいました…。

崩壊していく家族だけでなく、家族それぞれの思いや絆なども描かれている本作。「どちらかの家庭が崩壊する漫画」を読んで、崩壊の行方だけでなく家族のよさなどもぜひ感じてほしい。最終巻まで発売されているので、ぜひ最初から一気読みしてみて!

取材協力・画像提供:横山了一(@yokoyama_bancho)

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