来週「かなりの高温」 雪山は雪崩事故に最大限注意を 次の寒波は?【週間天気】

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きょう18日(土)は、本州付近は移動性の高気圧に覆われ、
晴れている所が多くなっています。

雪や雨の降っている所は、北日本の日本海側の狭い範囲に限られており、
全般に風も弱く、比較的穏やかな天気となっています。

今夜にかけても太平洋側では晴れて、空気の乾燥した状態が続きます。
火の取り扱いに十分ご注意下さい。

また、北日本もきょうの日中は晴れて気温が上がるため、
雪が多く残る所では、なだれや屋根からの落雪にご注意ください。

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あす19日(土)は、高気圧は足早に東へ離れ、
本州南岸に2つの低気圧が発生するでしょうい。

このため、西日本~東日本では雲が広がり、
太平洋側の沿岸部を中心に雨の降る所があるでしょう。

気温が高いため、雪ではなく、雨の所が多い予想です。


20日(月)は、二十四節気のひとつ「大寒」で、
1年で最も寒い時期に入ります。

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しかし、来週は大寒とは思えないほど「かなりの高温」となり、
3月並みの気温の日が続く見込みです。


積雪の多い北~東日本の日本海側では、
雪解けが一気に進み、雪崩が発生しやすくなりそうです。

先日も青森県鰺ヶ沢町のスキー場付近の山で雪崩があり、
ツアーガイドと外国人客の2人が雪崩により
300?400mほど流されてケガをする事故がありました。

来週は厳冬期に多い「表層雪崩」ではなく、
春先に発生しやすい「全層雪崩」に注意が必要です。

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雪崩には「表層雪崩」と「全層雪崩」の2種類があります。

「表層雪崩」
古い雪の上に積もった新雪部分が崩れるもので、1~2月の大雪時に発生しやすく、
スピードは時速100~200㎞と新幹線並みに達することもあります。
急な斜面や強風が吹いているときに発生しやすいのが特徴です。

「全層雪崩」
山の斜面に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、主に春先の気温上昇や降雨が引き金となって発生します。
重い雪が滑り落ち、時速40~80㎞と自動車並みの速さで流れるのが特徴です。

特に、来週は北~東日本の山では、
気温上昇によって雪崩のリスクがかなり高まります。
雪山へお出掛けの方は「雪崩」に最大限警戒をしてください。


では、このまま気温が上昇し、春へと向かっていくのでしょうか。


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きょう時点の予想では、来週いっぱいは気温が高めで経過しそうですが、
1月最終週のスタートは、低気圧や前線が通過し、全国的に雨となりそうです。

この雨をきっかけに、大陸で溜まっていた寒気が一気に放出され、
28日(火)頃になると、日本付近に寒波が襲来する予想です。

寒波がやってくるタイミングは前後する可能性がありますので、
今後も最新の情報にご注意ください。

来週「かなりの高温」 雪山は雪崩事故に最大限注意を 次の寒波は?【週間天気】