SOS

多くの人は、「SOS」という文字を目にしただけで救助を求めていることがわかるだろう。しかし、その由来まで知っている人はそう多くはないようだ。

■「SOS」の由来を知っている?

Sirabee編集部が全国の10代〜60代の男女731名を対象に実施した調査では、全体で15.5%の人が「“SOS”の由来を知っている」と回答した。

「SOS」の由来を知っている

なお男女別に見ると、男性は19.3%、女性11.8%という結果になっている。

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■打電しやすく聞き取りやすい組み合わせ

「SOS」と言えば、災害時や遭難時などに非常事態を知らせ、助けを求める際に使われるモールス信号だ。由来については、「Save Our Ship (私たちの船を助けてください)や「Save Our Souls(私たちの魂を救ってください)」の頭文字を並べたものである、と説明されていることもある。

しかし、実際にはその文字に意味があるわけではなく、符号の中でも比較的打電しやすく聞き取りやすいSの「ト・ト・ト(・・・)」とOの「ツー・ツー・ツー(―――)」を組み合わせ、SOS「・・・―――・・・」としたというのが理由のようだ。

これが広く一般にも広まり、モールス信号だけでなく「SOS」の文字も救難信号として使用されるようになっていったと言われている。

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■タイタニック号も「SOS」を使用

実際に「SOS」が使われ始めたのは1900年代初頭、ドイツの無線通信規則に採用されてからで、1912年に氷山と衝突して沈没したタイタニック号救難信号として「SOS」を使用している。

ちなみに、「SOS」を初めて送信したのはタイタニック号だと言われることもあるが、これ以前にも使用例があり、初めてではないようだ。

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■時代に合った新たな「SOS」のかたちへ

こうした歴史のある「SOS」だが、無線通信によるSOSは1992年1月にその役割を終え、現在は新しい遭難信号システム「全世界海上遭難安全システム」(Global Maritime Distress and Safety System: GMDSS) が採用されている。

また、SNSの普及により、被災者が「X」などのSNSに自身の位置や被災状況を投稿し、救助を要請するケースも見られるようになり、さらには、災害対策用のアプリも数多くリリースされている。

こうしたツールを利用しつつ、家族や身近な人と災害発生時の所在確認方法や連絡方法を事前に決めておくと安心だ。有事の際に、それぞれの家族が定めた「SOS」が命を守ってくれるかもしれない。

およそ1割しか知らない「SOS」の由来 タイタニック号も救難信号に使用していたが…