長時間ゲームに没頭してしまい、「ゲームばっかりしてないで、ちゃんと勉強しなさい!」と親から叱られた、という記憶をお持ちの人も少なくないはずです。
この度、米ブラウン大学認識知覚学習研究所が発表した研究結果は、そんなゲーム好きの人たちにとって、名誉を挽回できる驚きの事実でした。

発表された論文によると、定期的テレビゲームで遊ぶ人は、視覚的に優れた能力を持つ知覚学習者であり、知覚的な邪魔に対して強く、安定的で且つ定期的な学習を行っている可能性があるそうです。

この種の研究結果にはさまざまなものがあり、ゲーマーたちは、ゲームをしない人よりも、知覚能力や注意能力が高く、気を散らしてくる複数の刺激を容易に識別することができ、注意範囲を拡大する能力に長けていると言われています。

ゲーマーたちはゲームを通じて、素早く競争的な刺激に晒されることになります。それらに対処してきたことで、注意を阻害する刺激があった場合にも、長期的な学習固定を発揮する優れた能力を身につけていると示されています。

ゲーマーが発揮する効率的な固定メカニズムは、学習分野の全般において優れた結果を出せる可能性があるとも言われています。

ゲームに夢中になっていると、周りからは遊んでいるように見られがちですが、こういった能力が証明されて行くことで、ゲーマーの能力がもっと高く評価されていく時代もそう遠くないのかも知れませんね。

参考:
Study: Gamers ‘shielded’ from perceptual interference, enhancing their learning abilities
http://www.psypost.org/2015/06/study-gamers-shielded-from-perceptual-interference-enhancing-their-learning-abilities-35228